快盗ルビイ
私的評価★★★★★★★★★★
(1988日本)
冴えないサラリーマン林徹(真田広之さん)のマンションに引っ越してきた加藤留美(小泉今日子さん)は、自称フリーのスタイリスト、しかしそれは世を欺く仮の姿で、実は“快盗ルビイ”だった。いきなり盗みの片棒を担がされる羽目に陥った徹でしたが、犯罪計画は次々と破綻していきます…そして最後に、彼は、恋人に宛てた留美の手紙を盗むことを依頼され、警察に取り押さえられてしまいます。徹の運命と、ふたりの恋の行方は…?
なんということでしょう!
14年前にレンタルビデオをまんまソフト化したような低画質版DVDを鑑賞した際に、「画質改良版は、おそらく出ないでしょうねぇ。残念ですが…。」と嘆いていた本作が、いつのまにかHDニューマスター版でブルーレイ化されて、こんなにも美しいソフトになっていました!
1980年代の映画としては、十分なリマスタリングで大満足です!
それにしても、アイドル時代の小泉今日子さん、当時22歳ですが、ルビイの小悪魔的な魅力を存分に引き出していて、素晴らしいですね!
アクション俳優として活躍していた真田広之さんが演じる、徹の間抜けさ加減もサイコーです!
犯罪を共有する背徳感、失敗して捕まるかもしれないという胸を締め付けられるようなドキドキ感。失敗を繰り返すのに真面目に間抜けな犯罪計画を次々と実行していく二人の掛け合いがテンポよく進行し、ぐいぐいストーリーに引き込まれてしまいます。
ノスタルジックな気分とほんわかとシアワセな気分を味わう96分間を、美しい画面で堪能できたことに感謝して、★満点にします。