一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(Blu-ray Disc)

 (1997日本)

 高名な建築家の森谷帝二(声:石田太郎さん)から高校生探偵・工藤新一(声:山口勝平さん)宛てにパーティーの招待状が届いた。自ら出席するわけに行かない新一=江戸川コナン(声:高山みなみさん)は、新一の声で毛利蘭(声:山崎和佳奈さん)に代わりに出席するよう依頼し、毛利家の居候の小学生・コナンとして彼女に付き添うことにした。パーティーから数日が経ち、特殊火薬の盗難事件と大邸宅を狙った連続放火事件が発生し、犯人らしき人物から新一宛てに続けざまに爆破予告が来る。挑戦的な犯人の指示に翻弄されながらも、ギリギリで爆弾を処理し続けたコナンだったが、2つ目の爆弾処理時に負傷してしまうのだった。コナンは、入院先で目暮警部(声:茶風林さん)や探偵の毛利小五郎(声:神谷明さん)らに連続爆破事件の事情を尋ねられるが、そこへまたしても犯人からの爆破予告が来て……。


 TVアニメ〝名探偵コナン〟の劇場版第1弾。

 アニメはあまり好んで見ないのですが、何かと身の周りで話題にされると、機会さえあれば見てみるかなぁ、なんて気にさせられて、昨年夏のWOWOWでの劇場版シリーズ20作連続放送を録画したものを見返しております。


 正直なところ、新一(コナン)と蘭の恋愛要素が苦手です。
 が、劇場版は特にこの恋愛要素、無理無理なよじれた関係の綾を巧みにストーリーの肝にぶち込んで、クライマックスのど真ん中に据えてしまいます。そんな展開のあざとさが、とりあえずうざいと思いつつ、でも、それがウリの一つだから仕方ないんだろうなと思いつつ。
 スパッと事件の謎を解いて、凶悪な犯人と対決する、シンプルにそれだけで、いいんだけどなぁ。
 とにかく、甘ったるい恋愛要素、邪魔くさいですwww

 今回、クライマックスのネタ、バレバレでしたよ。さすがに、あれだけ執拗に前振りしてたら、気づいてしまうがな^^;

 このころは、手書きセルなんですかね? キャラもみな顔の輪郭や目つきがシャープで、古めかしい昭和のTVアニメキャラみたいな、勝手な印象を持ちました。


 あだしごとですが、コナン大好きな平成生まれの部下が、ある楽曲の生演奏を聴いて、「絶対コナン君だと思ったんですけど、なんかちょっと違うような気もしたんですよ」って言ってたのを小耳に挟んで、一緒に演奏聴いてた昭和生まれの部下に確かめたところ、〝太陽にほえろ〟メインテーマだったんですよ。そう言われてみれば、雰囲気似てるかも~って、当たり前やん。どっちも大野克夫さんの楽曲だから、しゃーないやん、って。いやいやいや、そこ違う。そこじゃなくて、そっか~、平成生まれは、〝太陽にほえろ〟知らないんだわね、って。昭和生まれのオヤジどもが、静かに息を吐き出すように、いっせいにため息ついた件、でした。

●監督:こだま兼嗣 ●脚本:古内一成 ●原作:青山剛昌 ●主題歌:杏子「Happy Birthday」