一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号 コレクターズパック [Blu-ray]

 (2015日本)

 1973年2月10日。仮面ライダー1号、2号の活躍によりショッカーは全滅し、ついに世界に平和が訪れた…はずだった。突如現れたショッカーライダー最強の戦士〝仮面ライダー3号〟により1号&2号は抹殺され、その瞬間、歴史の歯車が狂い出す。時は流れ2015年、全世界はショッカーの統治下にあり、泊進ノ介(竹内涼真さん)は、仮面ライダーを倒すためにショッカーの一員になっていた。だが、仮面ライダー同士の激しい戦いの中で進ノ介は、忠誠を誓った子どもたちまで盾にするショッカーの卑劣なやり口に、違和感を覚える。「子どもたちの夢を守り、希望の光を照らす。それが仮面ライダーだ!」身を挺して子どもたちを救った仮面ライダーBLACK南光太郎倉田てつをさん)の言葉が、進ノ介の胸に刺さる。仮面ライダーを倒すことに迷い始める進ノ介の前に、仮面ライダー3号・黒井響一郎(及川光博さん)が現れる。正義に目覚めたという黒井だったが、かつて1号&2号を抹殺した過去を持つ彼は、果たして進ノ介たちの敵なのか味方なのか? そして、黒井の真の目的とは……?



 仮面ライダーと戦隊ヒーローのコラボで贈る「スーパーヒーロー大戦」シリーズ第3弾。なのだそうです。

 う~む。
 『仮面ライダー THE FIRST - 一応、邦画劇場』とか『仮面ライダー THE NEXT - 一応、邦画劇場』みたいなハードSF調かと思えば、ときどき小ネタ仕込んで笑いを取ろうとする。さらにクライマックスは戦隊ヒーロー〝手裏剣戦隊ニンニンジャー〟とタッグを組んで巨大化した敵と戦うという、完全にお子ちゃま向けな展開を見たら、全世代に媚売って実に中東半端な作品になっちまってます。正直、子ども向け映画であることは間違いないので、仮面ライダー同士が憎しみ合い、戦うという、子どもたちにはある意味ショッキングなシーンて、いります? なくてエエのと違いますか?

 まぁ。平成のライダーたちは、半田健人さんの555(ファイズ)までしか知りませんので、ほとんどのライダーが見分けつきません。入り乱れて戦うシーンで、いったい正義の味方とショッカーの味方と。どっちが優勢なんだか、さっぱり分からないワケで、なんとも苦々しい限りw いや、昭和のライダーも、ストロンガーまでしか知りませんので、BLACK倉田さんは、全然知りませんでした。てことで、集団によるバトルロイヤル状態のライダーたちの大半は知らんかった~ってことです。なかなか没入できないワケですね。知らんヤツらばっかなんですけぇね。

 思ったのが、平成ライダーたちの戦闘シーンが、CGとVFXまみれなのに対して、昭和ライダーの戦闘シーンが、鮮やかな殺陣で進められるのが爽快でした。
 
●監督:柴﨑貴行 ●特撮監督:佛田洋特撮研究所) ●アクション監督:宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ) ●脚本:米村正二 ●原作:石ノ森章太郎八手三郎