一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

DOG×POLICE 純白の絆

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

DOG×POLICE 純白の絆 [DVD]

 (2011日本)

 警視庁に、協調性に欠けるが抜群の検挙率を誇り、人一倍正義感が強い、刑事志望の若い警官、早川(市原隼人さん)がいた。いよいよ刑事に昇進するかという、そんな彼に警視庁警備部警備第二課装備第四係という部署への配属辞令が下る。そこは警備犬とそのハンドラーが所属する部署だった。期待はずれの人事に対し、熱意を失いつつある早川にあてがわれたバディ(警備犬)は“シロ”だった。早川と“シロ”は厳しい訓練を乗り越えて絆を深めていく。(WOWOWの番組内容から引用)

コミック「海猿」でも知られる小森陽一新潟中越地震を取材した中、警備犬が活躍したことに注目。警備犬チームへの取材をもとに書かれた原案を、映画やTVドラマの演出を手掛けてきた七高剛監督が映像化。市原と息の合ったコンビぶりを見せるホワイト・スイス・シェパード“シロ”が見もの。また、冒頭やクライマックスなど何度も見られる爆破場面は「GANTZ」にも参加した操演チームによる。CGに頼らず、ロケで使われた建物や採石場跡を実際に爆破するという、本物の迫力へのこだわりもぜひ堪能してみたい。(WOWOWの公式サイトから引用)


 なるほど、いきなりの大爆発は実写ですか。でも、VFXで合成してますよね。うん、確かに迫力はあった。でも、微妙に違和感もあったのは、たぶんボクの気のせい。

 犬を出せば、バカなボクは簡単に感情高ぶらせて泣いちゃいますけど、しかしね。
 何事も、ヤリ過ぎちゃ、興醒めってこと。

 腕(の筋)をかじられたまま、何発も引き金引けるかい?
 どんだけ犯人マッチョなんだよ。腹筋ダルダルだったけどwww
 残り時間考えて、そっから助け呼ぶの、無理でしょ? 間に合わないでしょ? みんな爆死でしょ?
 畳みかけるように、水野(戸田恵梨香さん)、またしても単独行動? なんでやねん。
 さらに追い討ち、水野、火事場の馬鹿力か? ビクともせんと思ったけど^^;
 さらにさらに、早川、あの負傷具合で、水野助けられるんか?
 そして、トドメ。シロ、殉職? ん? ん? ん?
 で、やな。結局、犯人どうなった? うん? ん? 気になるやろ、一応。

 そして最後に摩訶不思議な、無理やりハメたとしか思えないシーン。
 なんで早川×水野、最後そんなカンジになった?
 どっか伏線見逃した?
 いや、ハリウッド映画とかならフツーのことか。
 日本人のメンタリティも変わったな。って、思ったわ。


 戸田さんのカッコいい走り方、良かった。
 市原さんの暑苦しいキャラ、まぁ、良かった。
 シロ、どうしても我が相棒を思い出して、泣けてしまう。サイコーに良かった^^;

 ドラマ的には、悪くはなかったけど、なんかちょっと前までのフジテレビのドラマ的な分かりやすい軽さを感じるとともに、クライマックスのいきった盛り上げ方とか、大げさなBGMの使い方とか、取り巻きの警備犬の担当たちやら捜査一課の刑事やらのチームとしての関係性とか見てたら、既視感いっぱい漂ってきて、そうか、〝踊る大捜査線〟とか〝海猿〟とかに雰囲気似てるのか?みたいに感じてしまいました。
 だから、どうなん?て言われれば、まぁ別にイイんですけど、とりあえず、感動の押し売りと、付けたりの欧米的なロマンスのサービスカットはいらんなぁ。って、思った次第。


Wikipediaによると、これらの映画に助監督や演出補として関わっているようです。知らずに本作を観ても、雰囲気を感じてしまったということは、羽住英一郎さんや本広克行さんの影響をいくばくか受けているということなんでしょうね。

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間(1998年)
恋人はスナイパー劇場版(2004年)
LIMIT OF LOVE 海猿(2006年)
銀色のシーズン(B-unit別班監督)(2008年)


●監督:七高剛 ●脚本:大石哲也 ●原案:小森陽一