一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

私的評価★★★★★★★☆☆☆

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 (2015日本)


 宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国
 宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクン(声:津田英三さん)は、議会檀上で演説中に突如倒れ、帰らぬ人となった。
 ダイクンの死後、ザビ家陰謀説を唱えるダイクンの側近ジンバ・ラル(声:茶風林さん)。
 しかし、サイド3、ムンゾの実権を掌握せんとするデギン・ソド・ザビ(声:浦山 迅さん)率いるザビ家の暗躍は加速していく。
 これまで語られる事の無かった動乱の歴史が明らかになる中、ダイクンの遺児であるキャスバル(声:田中真弓さん)とアルテイシア(声:潘めぐみさん)には、激動の時代を象徴した数奇な運命が待ち受けていた…。
(『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』公式サイト第1話「ストーリー」より引用)

www.gundam-the-origin.net


 新作かと思ってわざわざ観に行ったんだが、5年前のOVA作品なのか?
 ま、もともとガンダム・シリーズに疎いというか、最初のTVシリーズファーストガンダムという言い方にも馴染んでないボク^^;)ですら、きちんと通しで観てない門外漢なので、仕方ない。

 1時間少々の短いストーリーだったが、そもそもの地球連邦軍ジオン公国の戦闘の意味さえ、テキトーなカンジで流してたので、まぁ、ほぼほぼビギナーなボクにも、その辺の事情とか、よく分かって良かった^^;

 さらに、あのクールなセイラさん(アルテイシア)が、どんだけブラコンだったがよく分かったのも、なかなか興味深い。

 幼い二人を地球へと脱出させるためのミッション、ガンタンク初期型をブン回し、果敢に多勢の敵に挑むキャスバルの激情に駆られた暴走に、不思議な高揚感を覚えた。
 キャスバルの中で、父を死に追いやり、母と妹を不遇な目に合わせた敵と闘うための、強烈なモチベーションが覚醒する瞬間だったかも知れない。

 今さらながら、非常によくできたスペース・クロニクルだ。


 どうでもイイ話だが、地球への渡航の手段は、某多国籍経済屋の脱出劇を思い出されて、ついつい苦笑いしてしまった。
 彼の方も、貨物として頭をぶつけながら声をあげそうになり、思わず口に手をやったのだろうか?


●総監督:安彦良和 ●監督:今西隆志 ●脚本:隅沢克之