一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

今日から俺は!!劇場版

私的評価★★★★☆☆☆☆☆☆

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映画『今日から俺は!!劇場版』公式サイトより引用

 (2020日本)


この夏、俺史上最大のピンチ到来!
卑怯を超えるワルキャラ続々登場で、
飛んで火にいる夏の俺ええええーッ!?

 「今日から俺はつっぱる!」――時は1980年代。転校を機に、髪を金髪に変えてつっぱりデビューした軟葉高校二年生・三橋貴志(賀来賢人さん)。持ち前の運動神経とねじ曲がった性格で、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎さん)とコンビを組んで、次々やってくる強敵を返り討ちにしていく毎日。三橋と友達以上恋人未満な赤坂理子(清野菜名さん)や、伊藤とラブラブな早川京子 (橋本環奈さん)とのラブコメ的青春を謳歌したいのに、寄ってくるのはワルばかり…。
 三年になったある日、かつて二人が壮絶な戦いを繰り広げた不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることに。かなりの極悪高校で名の通った 北根壊 の番長は柳鋭次(柳楽優弥さん)と大嶽重弘(栄信さん)。彼らは、智司(鈴木伸之さん)と相良(磯村勇斗さん)という圧倒的な“頭”を失った開久の生徒に対して妙な商売を始める…。一方、怪しいスケバン・涼子(山本舞香さん)が 今井(仲野太賀さん)に近づき…。それは、「今日俺」史上最大で最凶の波乱の幕開けだった―!
(映画『今日から俺は!!劇場版』公式サイト「STORY」より引用)

kyouore-movie.jp



 男がケンカで天下を取るみたいな話って、需要多いんでしょうねぇ。本作も、コロナで苦境の今年の邦画の興収としては、かなりイイらしいという噂なので。

 言ってみたら、清水の次郎長みたいな任侠話と、仕組みは変わらないですよねぇ。昔っから、大衆に好まれてきたジャンルというのか。

 あぁ、もっと言えば、例えばもし野生動物同士闘うならば、果たしてイチバン強いのは、ライオンなのかトラなのか、はたまたゾウなのかサイなのか……みたいな興味、ありますよねぇ。アレ、人間に当てはめてるようなモンでしょ。ケンカの強さで名を挙げた高校の番長たちで、結局ダレがイチバン強いのか?みたいな。

 でもなぁ……イヤだなぁ……歳取ったせいか、そういう構図のお話、もう、あんまり楽しめなくなったんだよなぁ。

 血まみれになりながらケンカばっかりしてるような映画、観なくていいかな、もう。すっかり草食動物になっちまったな。

 幼年期の終わりに、従兄が読んでた週刊少年ジャンプ連載の『男一匹ガキ大将本宮ひろ志さん)』以来、こういうタイプの話、けっこうワクワクしながら見てた方なんだよぉ。でもね、もう最近は……特に実写化されると、キツいなぁ。

 本作は、小さいお子さんもテレビシリーズとか見てたようなので、まだマイルドな暴力描写なんでしょうけどねぇ。

 映画ともなると、けっこう痛くて痛くて仕方なかったなぁ。

 たぶん、もっと本気でケンカするような映画だったら、途中で退席してたと思うなぁ。


 で、福田雄一さんの映画なんで、ムロさんとか佐藤二朗さんとか、アクの強いキャラも登場されてますけど、最近この方たちの登場シーン、笑えなくなってきてる自分がいるんですよねぇ。

 アドリブきつい人たちって、キレ味がなくって、グダグダ感あるから、見ていてイタさしか感じなくなっちゃってます。

 なんか、現場の雰囲気というか、若い出演者たちをなんとかして笑かしてやろう、みたいな内輪ウケ狙ってるだけなんじゃないか、なんて思っちゃって、しんどさを覚えるのですねぇ。

 まぁ、唯一と言っちゃあなんですけど、橋本環奈さんの度が過ぎるブリッ子ぶりだけが、キョーレツな変顔とともに、ついつい笑わされてしまうワケで、そこは救いかなぁ^^;


 あと、オープニングの〝男の勲章/嶋大輔さん〟とエンディングの〝ツッパリ High School Rock'n Roll(登校編)/横浜銀蝿〟を主要メンバーで演奏するの、なんか懐かしくて良かったわ。嶋大輔さんも出演されてたけど、紅麗威甦(グリース)の杉本哲太さんも出演されてたので、〝ぶりっこROCK'N ROLL〟はしないの?って思ったのは、ワシだけか?


 まぁ、結局はボク自身の好みの問題でしかないですが、出演者のみなさんの演技を始め、作品はよく出来てたと思います。


※こっちは面白かったけどなぁ……自分がこっちに近いからだろうなぁ^^;
vgaia.hatenadiary.org


●監督・脚本:福田雄一 ●原作:西森博之(コミック『今日から俺は!!』/小学館少年サンデーコミックス」刊)