一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ビューティフルドリーマー

私的評価★★★★★★★★★☆

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映画『ビューティフルドリーマー』公式サイトより引用

 (2020日本)

映画研究会、伝説に挑む!

 翌日にせまった文化祭の準備に追われ、先勝美術大学の校内は、学生たちの熱気と喧騒に包まれていた。そんな中、例年通り文化祭で展示も発表もしない映画研究会の部室だけは、いつもと同じように、まったりとした時間が流れていた。しかしその朝「部室の片隅に何かある」という不思議な夢を見たサラ(小川紗良さん)は、本当に古い段ボール箱を見つけてしまった! その中には古い脚本と演出ノート、1本の16mmフィルムが入っていた。そのタイトルは「夢みる人」。さっそく映写してみるが、なぜかその映画は未完のままだった。そこにふらりと表れたOBのタクミ先輩(斎藤 工さん)は、彼らに「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる、OB達の間ではいわくつきの映画だ」と告げる。しかしこの映画にすっかり魅せられたサラは「これ、私たちでやってみない?」と部員たちに猛アピール。監督はサラが担い、プロデューサーはリコ(藤谷理子さん)、撮影はカミオ(神尾楓珠さん)、録音にウチダ(内田倭史さん)、衣裳とメイクはシエリ(ヒロシエリさん)、助監督とその他雑用をモリタ森田甘路さん)が担当し、一致団結してはじめての映画制作への挑戦が始まる・・・が、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。
 やがて、資金は底をつき、準備していたクラウドファンディングも大失敗。。
 この脚本は本当に呪われているのか? この終わりなきトラブルに出口はあるのか!?
 映画研究会の映画制作という“祭”はまだ始まったばかりだった!

(映画『ビューティフルドリーマー』公式サイト「STORY」より引用)
beautifuldreamer-movie.jp


 作品冒頭に『大林宣彦監督に捧げる』ってメッセージ。
 今年4月に亡くなられた大先輩に、哀悼の意を示す。

 ドキュメンタリータッチで、出演者全員が実名(芸名)で登場。
 映画作り、モノづくりに懸ける情熱に、めちゃくちゃ共感!

 主人公で映画監督役の小川紗良さん、すっごい見覚えあるんだけど、思い出せない。
 いつ? どこ? どこで観た?
 あ~ハロプロ推しだ。
 『今夜くらべてみました』で〝モーニング娘。〟への溢れてやまない熱烈な愛を語ってた3人のうちのひとりだわ!
 うん。笑顔がキュートな人だ。
 が、自身も学生時代に映研で映画撮ってたらしく、映画を撮る際に飛び出してくる専門的なコトバのしゃべくり方が、実に板に付いてたのはそのせいであったか。
 調べてみたら、2018年の第40回PFFアワードで入賞もしているらしい。
 彼女のnoteをチラ見したら、非圧縮の繊細な音を拾い上げ、音を作り込んでいくことへのこだわりが書いてあって、めっちゃ嬉しくなってしまった。
 たぶん、細部まで緻密に編み上げた繊細な作品を撮るんだろうな、と思った。
 機会があったら、彼女の監督作品も、ぜひ観てみたいと思ってる。


 こういう作品を観ると、なんだかザワザワと血が騒ぐ思いがするのは、きっと学生時代の放送部の活動を思い起こすから。
 やっぱり、映画って、素晴らしい。


 この映画の撮られた経緯が、公式サイトに記載されてるので転載する。
 今後の動向、目が離せないな。

日本映画界の鬼才監督による野心的な企画と若い才能たちの予測不可能なケミストリーで創造する新レーベル<シネマラボ>。 その第1弾は、『踊る大捜査線』シリーズや『サマータイムマシン・ブルース』などのヒット・メイカー、本広克行監督が、押井守の脚本「夢みる人」の実写映像化に挑んだ、まさにドリーム・プロジェクト。
その名も『ビューティフルドリーマー』。
日本映画の新たな伝説がここから始まる…。

今作は、映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが挑む、映研に伝わる“いわくつきの台本”の映画化…。「これは撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる台本」という言葉通りに、部員たちは次々に予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。果たして彼らは無事にクランクアップできるのか!?
映画という“夢”を創るため、集い、協力し、すべてをかける青春の姿。
撮影という熱狂と興奮の中、恋と友情が交錯し、終わりなき“祭”は未来に向かって永遠に続いていく…。


男女6人の映画研究会のメンバーは、日本映画界期待の若手俳優たち。本広監督は、新たな試みとして、完全な脚本を用いず、おおよその筋だけを立て、現場で口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた演出を取り入れ、若い俳優たちの新鮮な演技によるリアルな青春を映像に収めることに挑戦している。
(映画『ビューティフルドリーマー』公式サイト「Introduction」より引用)

 

※モノづくりに懸ける青春
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※モノづくりに懸ける青春、オトナ編
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●監督:本広克行 ●原案:押井 守『夢見る人』 ●脚本:守口悠介 ●脚本協力:高井浩子