結婚案内ミステリー
私的評価★★★★★★★★☆☆
(1985日本)
19歳の女子大生、寺沢紘子(渡辺典子さん)は、所長の深田(ベンガルさん)が個人で営む結婚相談所でアルバイトをしていた。ある日、関根コンツェルン社長代行の関根恭子(長山藍子さん)から、御曹司の昌和(渡辺謙さん)の見合い相手を探す依頼の電話があり、深田は取り急ぎ、紘子を伴って恭子の元を訪れた。すると、恭子は紘子を見るなり、彼女に決めると言い出し、紘子はスキー場にほど近い雪山の中にある関根家の別荘に招待される。ところが、別荘に着いてみると、実情は昌和との見合いではなく、昌和のフィアンセの替え玉になって欲しいという依頼にすり替わっていた。10日間で100万円という高額な報酬に惹かれた紘子は、喜んで芝居を引き受けることになったが…。
渡辺典子さんの、当時出演の角川映画の中では、『晴れ、ときどき殺人』が最高傑作という評判を読んだことがあるのですが、本作の方がちゃんとドラマになっていて、『こっちの方が最高傑作なのでは?』と思いました。
登場人物みなさんの演技が素晴らしいのですが、中でも母親役の長山藍子さんの演技が鬼気迫る勢いで、すごく濃厚なドラマに仕上がっていました。
ストーリー展開もスムーズで分かりやすいですし、サスペンスの盛り上がり、ドキドキ感もたっぷりで、80年代半ばの角川アイドル映画にしては、かなり見ごたえがある作品だと思いました。
しかし、真夏に真冬の映画見ちゃったなーw^^;