一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

サイレン スタンダード・エディション [DVD]

 (2006日本)

 1976年、夜美島で、嵐の夜に一人の生存者を除く全島民が消失する事件が発生する。一人生き残った男(阿部寛さん)は、狂ったように「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」と繰り返し叫んでいた。29年後、フリーライターの天本真一(森本レオさん)が、子どもの転地療養のため、夜美島に渡って来た。真一の娘の由貴(市川由衣さん)は、母が亡くなってから、喘息のある弟、英夫(西山潤さん)を実の子どものように可愛がっていた。島の港まで迎えに来た医師、南田(ココリコ・田中直樹さん)に、真一が由貴を紹介すると、由貴が挨拶をし、続いて由貴が英夫を紹介する。ところが人見知りをして英夫が駆け出すので、由貴が追いかけていくと、南田医師は、真一に向かって「お子さん、思ったより元気そうですね」と投げかけ、真一は「この島で、少しでもよくなってくれればいいんですが」と応えた。しかし、よそ者を迎えた村人の反応は冷たく、島全体が不穏な雰囲気に包まれていた。隣人の里美(西田尚美さん)は、由貴に「夜は出歩かない」「近所付き合いは大切にする」「森の鉄塔には近付かない」、そして「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」という村人の掟について教えてくれた。ある日、弟の英夫の行方が分からなくなり、島中を探索した由貴は、廃屋の中で『サイレン』について書きなぐられた手帳の前半部分を拾う。その夜、真一が島の写真を撮影しに出かけるのを見送ったあと、由貴の耳に、最初のサイレンの音が島中に鳴り響くのが聞こえた…。


 堤幸彦監督のC級ホラー作品w。
 『ケイゾク』とか『トリック』とかで散々使ったネタの使い回しによる再生産番組。
 いきなり嵐の中でレスキュー隊員たちが、住人が全員消失した離島の村の捜索をしてて、『トリック』シーズン1のエピソード2『まるごと消えた村』のオープニングと丸被りなわけです。『なんでこんな嵐の中、離島の夜美島にレスキューがやって来たのか?』、『全員消失したのに、誰が呼んだのか?』、この雰囲気だと『上田次郎教授が出てくるんじゃないか?』とかいろいろ思ってたら、ホントに阿部寛さんが出て来て、もういきなりツッコミどころ満載です。
 まぁ、挙げていったらキリがないくらい、夜美島の雰囲気は『トリック』シリーズで使い古されたセットや美術でいっぱいです。正直、怖くなる前に、滑稽で仕方ありませんでした。
 それでも、まぁ、全体的な雰囲気は決して悪くはないです。恐怖を盛り上げる仕組みはある意味分かりやすいし、ただ、そういうところとか、オチとかも含め、目新しさは無いのかな?とは思いました。コアなホラーファンではないので、ボクとしては十分ゾクゾク感は感じられたので、そこそこ満足はしました。
 
 この作品も数年ぶりに見直したのですが、初見のときよりは、まだ楽しめたように思います。
 とは言え、まぁ、もう見なくても、イイかな?w

●監督:堤幸彦 ●原作:PlayStation 2 ゲーム『SIREN2