斉木楠雄のΨ難
私的評価★★★★★★★☆☆☆
(2017日本)
生まれながらにとんでもない超能力を与えられた高校生・斉木楠雄(山﨑賢人さん)。
彼の切実な願い、それは――「普通に生きたい」
しかし、斉木に想いを寄せる妄想しまくり美少女・照橋心美(橋本環奈さん)や超能力でも気配が読めないバカ・燃堂力(新井浩文さん)など、ワケありのクラスメイトたちがムダにからんでくる。
毎年恒例の一大イベント、文化祭。
その日を無事にやり過ごしたいだけの斉木に、災難がふりかかりまくる。
何かの陰謀か? やっかいな恋と友情、そして超能力が吹き荒れる! たかが文化祭で、まさかの地球滅亡! ?
斉木はこの災難を乗り越えることが出来るのか?
あの、HKの福田雄一さんの監督作品かぁ・・・
vgaia.hatenadiary.org
HKは、いろいろ設定的に素で笑いにくいなぁと思ってて、本作も地上波で後半のヤンキーが集団で消えるくだりをチラ見して、なんか下らんなぁとチャンネル変えた覚えがあったんですが、ちゃんと全編見ると、ツボりましたwww
超能力があるが故の不幸――この設定がちゃんと腑に落ちて、バカバカしく描きつつも、意外としっかり理屈が合ってるところが根幹にあって、その上で災難続きの文化祭のとっ散らかった数々の事件が、最後の最後にパズルのピースがキチンと全て揃うようにひとつの結末に向かって収斂していくオチは、なかなか爽快でした。下らんギャグ映画であっても、ちょっとしたシーンにもちゃんと金かけて本気で作品を作ってることが感じられて、B級になりがちな内容ながら、案外B級臭くない気がしました。ただ、大げさなBGMが終始あおる感じだけは、B級臭まんまんでしたが・・・(苦)
橋本環奈さんは、顔も、声も、実はちょっと苦手なタイプなんですよね。本作は、妄想しまくり少女として、全編これでもかっ!て感じの変顔のオンパレードで、ついつい、プッと笑わせてくれました。ボクの苦手な声質も、バリバリのあざかわ美少女の嫌味な感じがしなくて(むしろ、わざとらしい過剰な演技にしか見えなかったけどw)、案外受け入れられました。まぁ、キャラ的にはちょっとコメディ入ってる方が、似合ってるのでしょうか?
この手の全編ギャグという映画の中では、よくできた、ちゃんと作りこまれた作品だと思います。