一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

HUMAN LOST 人間失格

私的評価★★★★★★★★☆☆

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劇場アニメ―ション映画「HUMAN LOST 人間失格」公式サイトより引用

 (2019日本)

 「恥の多い生涯を送ってきました」

 昭和111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。

 大気汚染と貧困の広がる環状16号線外〝アウトサイド〟で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる〝大庭葉藏(声:宮野真守さん)〟は、ある日、暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内〝インサイド〟へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。そこで〝ロスト体〟と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性〝柊美子(声:花澤香菜さん)〟に命を救われ、自分もまた人とは違う力をもつことを知る。

 暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男〝堀木正雄(声:櫻井孝宏さん)〟。正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。

 文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。平均寿命120歳を祝う人類初のイベント〝人間合格式〟を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――

 貴方は、人間合格か、人間失格か――

(劇場アニメ―ション映画「HUMAN LOST 人間失格」公式サイト「STORY」より引用)

human-lost.jp


 うん。見応えあった。

 音響がヤケにクリアで、ドッカンドッカン爆発しまくるので、爽快かも。

 ストーリーは、やや難解だけど、観進めると、まぁ、さほど斬新なハナシでもないかと。骨格は、キャシャーンとかに見られる世界観に似ているかな?

 まぁ。120年生きようが、180年まで寿命が伸びようが、『何がしたいか?』ってことが、明確にあるかどうかだからなぁ。それも、健康あってのこと。自身のカラダも、周りの環境も。

 とりあえず、葉藏が美子と共有した〝未来〟を実現できる人類でありたい、あって欲しい。そう思う。青空の下、希望が持てる〝未来〟の地球で、静かに天命を全うしたい。そんなカンジ。


●監督:木﨑文智 ●ストーリー原案・脚本:冲方丁 ●原案:太宰治人間失格」より ●アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ