ラッシュ/プライドと友情(Rush)
私的評価★★★★★★★★★☆
(2013アメリカ/ドイツ/イギリス)
1976年のフォーミュラ1世界選手権を争ったふたりの天才ドライバー、ニキ・ラウダ(フェラーリ)とジェームズ・ハント(マクラーレン)の実話を元にした作品。自由奔放で破天荒な天才肌のハントと、実直で神経質な小男のラウダ、対照的なふたりは、性格の不一致から口汚く互いに罵り合っていた。しかし、それは互いに相手の実力を認めた上でのライバル心からだった。選手権の総合ポイントでラウダがリードして迎えたニュルブルクリンクの第10戦ドイツGPは、危険極まりないサーキットで、雨の決勝レースを中止しようとラウダは提案したが、ドライバーズ・ミーティングの多数決により、レースは決行される。しかし、決勝レースの2週目に、悲惨な事故が起こり、ラウダは瀕死の重傷を負ってしまう・・・。
レース・シーンがものすごい迫力です。
エキゾースト・ノートもド迫力ですが、CGを使わずに撮影された実写のレース映像は、カメラアングルが実に見事です。もう、かなり心臓バクバクきます。だからこそ、ニュルブルクリンクの事故の再現は、生々しくも、恐ろしい映像になって蘇っていました。
そして、事故後のラウダの火傷あとの顔が、実物のラウダにあまりに似ていて、衝撃を受けました。
ラウダ自身もこの映画について、かなり事実に沿っているとの評価だと聞いています。
ハントは45歳で、心臓発作による突然死でこの世を去りました。
毎日がこの世の終わりのように生きていたという、彼らしい最期だったのでしょうか?
F1が好きな方には、かなりオススメの映画だと思います。
●監督:Ron Howard ロン・ハワード