ウォーターボーイズ
私的評価★★★★★★★★☆☆
(2001日本)
男子高校生のシンクロナイズド・スイミング映画です。モデルになった高校が、確か関東の方にあったと聞いています。
妻夫木聡くんは、スリムですねぇ。ってゆーか、登場人物みんな体脂肪率1桁なん違ゃうか、という贅肉そぎ落とされた筋肉質。女子のシンクロは、浮力得るために体脂肪率もキープしてるみたいですけど、男子のシンクロは通常の競泳用プールでやるから、ひょっとして足が底についてるのかな?
昨年、今年と2年続けてテレビドラマにもなって、けっこう人気があったようです。テレビドラマはテレビドラマで長い時間使えるので、登場人物の心情や家族構成なんかが詳しく描けてて深い感じがしましたが、オリジナルの映画の方は、かなりコンパクトにまとまってて、スカッとしてます。主役5人の家族が一切出てこないあたり、ちょっと違和感を感じますが、ストーリー的に無駄を省いたんでしょうね。
あと、映画の方は、先にシンクロの部分を撮影しているので、登場人物は映画の冒頭からみんな真っ黒に日焼けしてます。これも繰り返し見ていると、違和感を覚えるんですけど。
ま、この映画は基本的にコメディです。基本的に細かいことを気にして見てはイケません。大いに笑いましょう。眞鍋かをりさんが妊娠8ヶ月まで便秘のひどいのだと思ってたとか、そんな時期までつわりが続いていたとか、細かいことを挙げればキリがないほど、些細な齟齬はあります。そうです。些細なことなんです。気にせず笑ってください。そして。
クライマックスのシンクロのシーンでは、大いなる感動が待っています。ロードショー中は、けっこうリピーターが多かったそうです。テーマ曲の学園天国では、劇場に手拍子が沸き起こったと、浜村淳さんは仰ってました。
なんか、夏が来ると、見たくなる映画ですね。
●監督:矢口史靖