一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ピンポン

私的評価★★★★★★★☆☆☆

ピンポン ― 2枚組DTS特別版 (初回生産限定版) [DVD]

 (2002日本)

「ヒーロー見参!」

 ボクは窪塚洋介さんは、好きな俳優ではありません。本作でも、演技過剰で、なんかイヤです。演技過剰といえば、ライバル役の中村獅童さんも、かなりキテます。ふたりのやり取りなんか、時代劇がかってます。いや、宇宙人vs侍かな?

 ま、しかし、DVDは何度も繰り返し見ています。

 ピンポン球の弾けるリズムも心地よく、卓球というスポーツ同様テンポ良く進むストーリー、石野卓球(!)とスーパーカーのBGMがうまくフィットしていて、気持ちよくサクサク見進めてしまいます。

 繰り返し見てしまう理由は、ストーリー自体のメリハリが効いてて、ダレるところがないせいもありますが、編集が非常によくできているせいでしょうか? DISC2の未公開シーンを見ても、テンポ良く進めるためのカットやむなしと納得してしまうシーンばかりです。ある意味、これ以上のディレクターズ・カット版を創るのは難しいかも、と思ったりします。

 原作は松本大洋という漫画家の作品だそうです。残念ながら、よく知りません。

 ストーリーは…う〜む、スポ根とも言い切れないし、ロッカーズみたいに思い切りギャグかましてるワケでもないし、窪塚さんのペコがやけに浮いているけど、まじめに取り組んだ青春スポーツ映画、という印象でしょうか? 高校卓球で「テッペン」を目指す5人のライバルたちの、栄光と挫折を描いた佳作、といえる…かな?

 ちなみに、試合で飛び交うピンポンは、すべてCG合成です。観客席もCG合成かなり使って、エキストラの撮影回数端折ってます。体育館の練習中に飛んでるトンボもCG、オープニングの窪塚ジャンプから宙空静止、このシーンに至ってはフルCGです。実は、全編に渡って、かなりCGまみれなんです。でも、意外と違和感ない使われ方しているのは、なかなかたいしたもんだと、感心しますね。監督の曽利文彦さんが、ハリウッド映画のタイタニックのCGクリエイトに参加していたそうです。納得。

 あ、あと、脚本は宮藤官九郎さんです。活躍してらっしゃいますね。

●監督:曽利文彦 ●脚本:宮藤官九郎 ●原作:松本大洋(コミック「ピンポン」)