一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

幽霊列車

私的評価★★★★★★★★☆☆

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幽霊列車(日本映画専門チャンネル公式サイトより引用)
幽霊列車 [DVD]

 (1978日本)

 土曜ワイド劇場枠で放送された岡本喜八監督が手がけたドラマ。赤川次郎のデビュー作を映像化したユーモア・ミステリー。ドラマが好評を博し、以降、田中・浅茅コンビの“幽霊シリーズ”が森崎東監督らによってシリーズ化された。 寂れた温泉街で、列車の乗客七人が忽然と姿を消すという事件が発生。調査に出かけた宇野警部(田中邦衛さん)は、そこで出会った女子大生・夕子(浅芽陽子さん)とともに事件の真相を追う。(日本映画専門チャンネルのあらすじから引用)


 BS日本映画専門チャンネルで鑑賞しました。

 岡本喜八監督のお作です。
 映画並みに素晴らしい出来なのです。
 殿山泰司さん、内田朝雄さん、天本英世さんなど、ベテラン俳優の方々のちょっとトボけた軽妙な会話がテンポ良く展開し、あっという間に72分で終わっちゃうのがもったいないくらい、面白いのです。
 主演の浅茅陽子さんのヌードが見られるのは、今なら珍しいところですが、この当時の土曜ワイド劇場は、ちょっと家族で見るには小っ恥ずかしいくらい頻繁に女優さんのヌードが登場しちゃうモンで、中学生くらいだった当時は、すぐにチャンネルを変えられて、なかなか見せてもらえない番組枠だったように記憶しています。それにしても、田中邦衛さんの回想で、何度も何度もしつこいくらいにおっぱいポロリが映し出されちゃって、今見てもちょっと赤面してしまいますwww

 赤川次郎さんの原作の〝幽霊シリーズ〟は一切読んでいないんですが、彼の小説を読み始めたのはこのテレビドラマよりもう少し後かな? 三毛猫ホームズシリーズとか、初期の数作品を読んでいた記憶がありますが、シリーズ物は結構すぐ飽きてしまい、大学の同級生などは、『パターン化されたパーツを組み直すだけで量産している粗悪品製造者』みたいな悪口を言ってたのを思い出します。ま、何より角川文庫から映画化された〝セーラー服と機関銃〟が初期の代表作ですから、ボクの中では、あんまりミステリ作家というカンジでもなかったですけどね。彼が書く作品の雰囲気は、嫌いじゃなかったですけど、映画とのタイアップで売れっ子になった途端、すごい勢いで作品が世に出始めたモンで、遅読のボクには付いて行けなくなったというのと、一作一作の作品の味わいが薄くなってしまった印象があって、なんとなく読まなくなったまま、現在に至ってますね。


岡本喜八さんの関連作品。どれも面白い!
vgaia.hatenadiary.org
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●監督:岡本喜八 ●脚本:長野洋岡本喜八 ●原作:赤川次郎(小説『幽霊列車』/文春文庫刊)