一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

千里眼

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

千里眼 [DVD]

 (2000日本)

ミドリの猿が世界ヲ制ス

 ネタバレすれすれで書きます。

 いきなり駐留米軍のミサイルが日本を襲い、おぞましい爆発でストーリーは始まります。


 謎のテロ集団“ミドリの猿”が、米軍・自衛隊・警察を手玉に取り、ついには自衛隊の機能を麻痺させ、その隙に駐留米軍のミサイルで日本を制圧しようとします。
 “ミドリの猿”の陰謀にふたりの特殊な能力を備えた女性が立ち向かいます。ひとりは抜群の動体視力と豊富な戦略知識を持ち、F15イーグルを操縦する航空自衛官、岬美由紀(水野美紀さん)。もうひとりは、日本医学界きっての心理カウンセラーで「千里眼」の異名を持つ友里佐知子(黒き瞳さん)。しかし、“ミドリの猿”の謀略の前に、友里佐知子は爆死し、ひとり残された岬美由紀にも“ミドリの猿”の魔手がすでに…。


 黒木瞳さんは、あまり好きじゃありません。なんか、もっちゃりしたセリフ回しが好きになれないです。いかにもプライド高そうな感じがして。水野美紀さんは、アクションスターを目指していたそうで、本作でも見事な殺陣を見せてくれてます。ワイヤー・アクションは過剰演出だったという気もしますが…彼女なら、ワイヤーなしでもかなり見せてくれるんじゃないかという期待があります。まあ好きな女優さんのひとりですね。

 この作品、心理的な効果を狙ってか、解像度の悪い映像が多く挿入されていて、そのために作品全体が暗いトーンに包まれています。実際、暗いお話かも知れません。サスペンス度も、今ひとつハラハラドキドキ感が低いような気がします。でも、クライマックスで水野美紀さんが、得意の英語でテキパキと米軍を指揮して、ミッションを遂行するシーンは、かっこいいと思います。

 なぜ「千里眼」というタイトルなのか、それはヒミツです。

 以上、ネタバレすれすれで書きました。あとは本編でお楽しみください。

●監督:麻生学 ●原作:松岡圭祐(小説「千里眼」)