一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

四月怪談

私的評価★★★★★★★★★☆

四月怪談 [DVD]

 (1988日本)

 早とちりで頭に鉄骨が当たって死んでしまったと勘違いして、幽霊になってしまった国下初子(中嶋朋子さん)が、生きる意味を知り、肉体に戻るまでの2日間の騒動を描いたファンタジーです。

 テーマ曲がいいよなぁ…。

 小中和哉監督の演出もいいよなぁ…。

 17歳の中嶋朋子さんが抜群に輝いてるよなぁ…。

 という作品です。

 中嶋朋子さんは、大好きな女優さんのひとりです。が、実は出演作をあまり見たことないんです。国民的人気ドラマ“北の国から”も見たことないんです。それで、好きだって言えるのかって? いや、見た数じゃあないと思うんだよなぁ。今から10ン年前、レンタルビデオで本作を見て以来、一目惚れと言っていいほど、気に入ったのです。表情、仕草、喋り方、キュートな女子高生役をとっても生き生きと演じています。「ああ、こんなコ、クラスにいたいた」という感じで、すごく愛おしく思えるのです。好きな作品のレヴューを書くのは難しいですね。感情が先走って、うまく言葉を紡げなくなってしまいます。ただ、本作の中嶋朋子さんを見ていると、恋してしまいますね。初恋を思い出す感じかな?

 また、クライマックスでの弦之丞(柳葉敏郎さん)とのシビレルようなやり取りには、感動しまくって目がうるうるになってしまいました。いや、今見直してもやっぱり、このシーンにはシビレます。思わず知らず、画面に引きずり込まれてしまっています。そして、夏山登(角田英介さん)が、レンゲの花束を持って駈け付けるところで、うるうるからどばーっと一気に放水、もう涙あふれてしかたありません。

 余談ですが、ウルトラマンガイアのKCBテレビカメラマン井上倫文に見覚えがあって、どの作品で見たのかなぁ、ってずーっと思ってたんですが、DVDを買ってみてやっと分かりました。角田英介さんだったんですね。

●監督:小中和哉 ●原作:大島弓子(コミック「四月怪談」)