一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

映画 ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち <同時収録>ウルトラニャン2~ハッピー大作戦~ [DVD]

 (1998日本)

 “ウルトラマンダイナ”は、1997年〜1998年にかけて放送された、平成ウルトラマン3部作の第2シリーズで、この映画は、そのシリーズの後半に挿入されるべき作品です。1996年〜1997年にかけて放送されたウルトラマンティガと、ダイナのシリーズはネオフロンティア計画という宇宙開発のストーリーを軸に連続した時間軸の世界で描かれています。この映画はティガのシリーズ最終回とダイナのシリーズ後半がからみ、ダイナの最終話シリーズへの重要な布石とも思える設定が埋め込まれています。


 スーパーGUTSとウルトラマンダイナは、宇宙怪獣ゲランダを月面で迎え撃ちますが、必殺ソルジェント光線を放ってゲランダを葬り去ったと確信したダイナは、炎の中から突撃してきたゲランダの強烈な逆襲を受け、ピンチに陥ります。ところが、突如現れた謎の破壊光線が、ゲランダを一撃で破壊してしまいました。それはTPC(地球平和連合)が開発した新造巨大戦艦プロメテウスが放ったネオマキシマ砲でした。全身を完全武装した究極兵器・プロメテウスが、侵略者モネラ星人に奪われてしまい、地球が大ピンチに…!


 一度は戦いに敗れたダイナ=アスカ・シン(つるの剛士さん)が、ティガの戦いのエピソードを発掘し、イルマ参謀=元GUTS隊長(高樹澪さん)に励まされ、光の戦士として成長していく姿を描いています。平成ウルトラマン3部作は、いずれも未熟だった主人公が成長していく過程を描いている作品群だと思いますが、キャラの立ち方でアスカ・シンの物語が一番おもしろいですね。

 すべての戦いを終えて、イルマ参謀の元に、旧GUTSの隊員たちが集まり、ミニ同窓会が始まりますが、ジャニーズの長野博さんと古屋暢一くんだけは出てきません。いろいろ難しいことがあるんでしょうね。マドカ・ダイゴ(長野博さん)の戦いに対する苦悩をアスカ・シンに伝えるエピソードが、イルマ参謀との会話だけで済んでしまうのが残念です。ダイゴとアスカの直接のからみがあると、よりストーリーが熱く盛り上がったと思うんですが…。

●監督:小中和哉 ●脚本:長谷川圭一會川昇 ●特技監督小中和哉