12人の優しい日本人
私的評価★★★★★★★★★☆
(1991日本)
話し合いましょう。納得のいくまで…
もしも、日本に陪審員制度があったら…。ある女性の夫殺し事件を密室で審議する、12人の男女の姿を描いたシチュエーション・コメディです。元々、三谷幸喜さん脚本による舞台劇なんですね。映画だけど、中身はやっぱり舞台です。
計算づくで展開していく、ストーリーのおもしろさ。12人の個性的な役者さんたちの演技合戦。審議の進むうち明らかにされる事件の真実の意外さ。何度見てもおもしろいよなぁ、と思います。もう15年も前の作品なんですね。最近また舞台で演じられたようで、WOWOWでも舞台中継があったように思います(見てませんが)。
初めて見たときは、豊川悦司さんのことは知りませんでした。彼の人気が出始めたとき、ボクが知ったのはテレビドラマの“お茶の間”です。その後、本作を見直して気がつきました。ほかにも塩見三省さんとか梶原善さん、相島一之さんあたりは、本作を見てから知りました。ピザ配達員として最後にちょっとだけ出てくる近藤芳正さんあたりは、つい最近まで出演されていることを認識してませんでした。ということは、知ってたのは上田耕一さんくらいか。ゴジラ映画常連だし。
しかし、裁判員制度が始まったら、困るよなぁ…この映画見返すたびに思うんだよねぇ。
●監督:中原俊 ●脚本:三谷幸喜/東京サンシャインボーイズ