一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラQ〜dark fantasy〜第3話『あなた誰ですか?』

私的評価★★★★★★★★☆☆

ウルトラQ darkfantasy case2
ウルトラQ~dark fantasy~case2 [DVD]

 (2004日本)

 理容師・山崎(近藤芳正さん)は、ある日、周囲がいつもと微妙に異なっている感覚に襲われる。そんな彼の前に、小学校時代に死んだはずの陽一郎(宍戸開さん)が現れる……。
(DVDパッケージから引用)


 2004年テレビ東京系で放送された〝ウルトラQ〜dark fantasy〜〟全26話のうちの第3話です。
 平成ガメラシリーズの金子修介監督が演出したSFホラー。
 第4話『パズルの女』が同時収録されていて、こちらもまぁ怖いんですが、こちらの怖さはJホラームービーのヒット作として名高い〝リング〟とかに近い怖さで、Jホラーがどちらかというと『救いようのない終わりで後味の悪さばかり残してくれる』のに対し、ラストは結構切ないカンジも含んでいます。ただ、なんだかね、『欲深すぎじゃね?』と思えるんですよ、真のラストの映像が^^; やっぱり、後味悪いかな?

 一方、第3話『あなた誰ですか?』の方は、日常のバランスが崩れる〝アンバランス・ゾーン〟というウルトラQシリーズのテーマの原点に立ち返った作風で、もしかしたら自分も体験するかもしれないと思わせる怖さは秀逸だと思うんです。
 『昨日のあなたと今日のあなたは同じ人ですか? あなたは一貫してあなたであると、本当に言い切れますか?』という佐野史郎さんのナレーションには、本当にドキッとさせられます。
 日常にひそむ恐怖、それこそアンバランス・ゾーンなのですよね。


※関連作品
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●監督:金子修介 ●脚本:林民夫