一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

釣りキチ三平

私的評価★★★★★★★★★☆

釣りキチ三平[Blu-ray]

 (2009日本)

 原作漫画を知らずに見たら、満点ですかね〜。
 特に単行本第3巻『第3章 夜泣谷の怪物』で初めて釣りキチ三平に出会った私としては、原作と異なる設定に、いろいろと気になる点が…。
 まぁ…とりあえずこれは、あかんでしょう。愛子姉ちゃんが、実の姉って…しかも、東京暮らしで、クォーターの香椎由宇さんのようなタイプでは…イメージ違いすぎます。まぁ、塚本高史さんの魚紳さんが軽すぎる時点で、いやいや、渡瀬恒彦さんの一平じいちゃんがお茶目すぎる時点で、言い出したらキリないくらい原作とキャラクターが違いすぎるワケで、やっぱり原作に思い入れのある作品の実写映画化は、なかなかすんなりとは受け入れがたいモンが出来上がってしまうのですねぇ…ちょっと辛いです。しかし、ユリッペだけは、素朴な感じで良かったです。土屋太鳳さん、なんて読むんだろ? つちやたおさん? 今時の子の名前は、読めないのが多いねぇ。

 あ、それと。BDソフトのレビューで、かなり画がきれい、みたいな評価があったんで、ずいぶん期待して見てたんだけど…CG合成(VFX)があるから、ちょっとどこまでが自然で、どこからが人工なのか、そればっかりが気にかかってしまって、素直に美しいと思えなかったんですわ。なんか、CG合成で色を合わせるために、コントラストがどぎつかったりするところも目に付いて、あれやね。最近の映画は、ファンタジーとかSFやったらええんやけど、こういう現実社会とつながってる世界を扱う映画に人工の処理を施した映像が重なってるのって、だんだん見てられん気がしてきてしまう自分がおるのですよ。

 ついでに。Dolby-TrueHD5.1chで観賞したんですが、セリフとBGM、SEの音声レベルのバランスが悪くて、セリフがえらく聞き取りづらいソフトでした。シビアにボリュームをいじりましたが、かなり音を上げました。その結果…BGMが入った途端、あまりの大きさに近所迷惑を心配してしまいました^^;

 まぁ、いろいろ不満を書き連ねましたが、それでも。
 よい作品でした。
 だけど、画面を見る限り、主役は香椎由宇さんでしたよね^^;。

●監督:滝田洋二郎