大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
私的評価★★★★★★★★☆☆
(1966日本)
ニューギニアの部族が秘密にしていた巨大なオパールの宝石。欲に目のくらんだ男たちが日本に持ち帰ったオパールは、大怪獣バルゴンの卵だった。ニューギニアから来た部族の女性の協力の下、自衛隊が大怪獣バルゴンを封じ込めるための作戦を実行するが…。
ガメラ第2弾。カラー作品になりました。
前回の作品と違って、人間の欲望の浅ましさが招いたバルゴンの悲劇を、人間ドラマの部分で分厚く描いているところに、見応えがありました。登場人物それぞれの立場から表出するさまざまな感情や言動が、すべて腑に落ちる展開で、実にすばらしい。特に、小野寺(藤山浩二さん)の徹底したクズっぷりがすばらしい。大人のドラマだと感じました。
操演もすばらしく、バルゴンの動きが生き生きとしていました。
●監督:田中重雄 ●脚本:高橋二三 ●特技監督:湯浅憲明 ●操演:恵利川秀雄