一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

こどもつかい

私的評価★★☆☆☆☆☆☆☆☆

こどもつかい [Blu-ray]

 (2017日本)

 新人記者の江崎駿也(有岡大貴さん/Hey!Say!JUMP)は、関わりのあった子どもが失踪した3日後に大人が亡くなるという連続不審死事件を調べるうち、『トミーの呪い』と言われる“子どもの呪い”の噂にたどり着く。亡くなった大人は、みな共通して、失踪した子どもの恨みを買っていた。失踪後、戻ってきた子どもたちが口ずさむ謎の歌を偶然ボイスレコーダーに録音した駿也は、その歌に事件解決の糸口があるのではないかと考え、次第に深く取材にのめり込んでいく。そこへ、駿也の恋人で保育士の原田尚美(門脇麦さん)が、自分が目をかけていた児童から怨まれ、“子どもの呪い”をかけられてしまう。駿也は尚美の命が亡くなる3日後までに彼女を救うべく、二人で“子どもの呪い”の核心に迫るが・・・。


 こどもつかい滝沢秀明さん)の異様な風体・・・ミステリーホラーなんだけど、なんか、可笑しい。というか、怖くないし、残念なことに、堤幸彦監督のテレビシリーズ“トリック”の南方の神の化身みたいなのを思い出して、やはり、なんかしら、可笑しかったなぁ。
 “子どもの呪い”の真相に、過去のある事件が関わっているという設定はよくある話ですが、まぁ、なんですね。人間がイチバン、イヤな感じですね。不快な虐待シーンもありますし、そういう意味では、人間が怖いかな?
 怖いというより、悲しいお話。
 親による子どもの虐待に対し、何か考えさせられるような作りにもなっていないのに、最後のエンドロール中に虐待されたと思われる傷だらけの子どもが登場します。その子に対して、そのつなぎ方で物語の終わりを落とし込むのは、いかがなものか?と、最後に思いました。この物語に、続きはあってほしくない。でも、現実に虐待は、ある。しかし、だからといって、そういった社会問題にフォーカスを当ててるワケでもなさそう(ボクの見方が浅かったら、すまんことだが)な映画なので、単に人間のネガティブな心に対する不快感しか残らなかった、そんな感じですなぁ。
 たぶん、一度見たら、もういいかな、と思います。


●監督:清水崇 ●脚本:ブラジリィー・アン・山田清水崇