一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

劇場版「猫忍」

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

劇場版「 猫忍 」 [DVD]

 (2017日本)

 時は泰平、戦のない世の中。霧生の里の忍者・久世陽炎太(大野拓朗さん)は忍び込んだ屋敷で、生き別れた父親にそっくりなデブ猫に遭遇。彼はなぜかその猫が、秘伝〝変化の術〟を使った父・久世剣山(船越英一郎さん)だと思い込み、猫を元の父親の姿に戻すため、抜け忍となって秘伝の巻物を探す旅に出る。だが抜け忍となった彼は、忍者頭・桂木(麿赤児さん)の命を受けた青目(渋川清彦さん)率いる忍者軍団の追撃を受ける身となる。ある日、青目のクナイで脚を負傷した陽炎太は、旅籠で傷を癒すことにするが、そこでも仲居に化けたくノ一の紅葉(佐藤江梨子さん)に襲われて……。


 ゆるい。まぁ、笑える。でも、暇つぶし的な娯楽映画かな?

 柄本明さん、麿赤児さん、船越英一郎さん、永澤俊夫さん、味わい深い役者さんたちですが、案外コメディにも出演されている面々です。そんな実力派のみなさんが、猫を前にすると途端にキャラ変したりして、マジで脱力系の演技をやっているところに、妙な笑いが生まれるような気がします。とはいえ、さほど大したストーリーはないし、猫のシーンもイマイチ物足りないカンジだし、時代劇って設定上、自分を登場人物に投影して入り込むのも違和感あるし。
 で、結局。な~んも考えずに、ぼさーっと見てりゃイイのかなぁ、という作品です。

●監督:渡辺武 ●脚本:永森裕二、黒木久勝、池谷雅夫