キスできる餃子

私的評価★★★★★★★☆☆☆

　（2018日本）

　イケメン夫の浮気が原因で離婚した陽子（足立梨花さん）は慰謝料をもらえず、パートもクビになり、娘の美咲（古川凛さん）を連れて故郷の宇都宮に戻る。だが、父親の信介（浅野和之さん）が経営していた餃子店〝ふじた〟は信介の腰の具合が悪く、すでに廃業状態。そこで、陽子は餃子店を復活させるために、自分に経営させてほしいと言いだす。信介の渋々ながらの承諾を得た陽子は、自分の餃子を作るために奮闘し始める。そんな時、彼女は年下で魅力的な亮（田村侑久さん／BOYS AND MEN）と出会うが……。（WOWOWの番組内容から引用）

　〝地方創生ムービー〟なんだそうです。
　正直なところ、餃子以外、栃木も宇都宮も印象に残らなかった映画ですが、それでイイんでしょうね、たぶん。
　餃子インターハイでの〝餃子ダンス〟が悶絶しそうなほど痛々しく感じてしまった、って言ったら、本気で地方創生に取り組んでいる全国の皆さんに袋叩きにされるでしょうか？　なんかねぇ。ゆるキャラとダサダサのテーマ曲とダンスって取り合わせ、アイディア行き詰ってる気がして仕方ないんですけど、余計なお世話ですか。余計なお世話ですね。ボクに斬新なアイディアがあるワケではありませんので。失礼しました^^;

　陽子が宇都宮に出戻るまでのイントロで、陽子のキャラが痛すぎて見てられないカンジだったんですが、陽子が亮にビンタかます辺りから、なんとか持ち直しました。一時は、どんなトンデモな展開になるのかと、ヤキモキしましたが、たぶんに、お父さん役の浅野和之さんと娘役の古川凛ちゃんのキャラと演技に支えられて、まぁ、なんとか無事に着地しましたね。
　浅野和之さんの頑固親父ぶりは、実にイイ塩梅の頑固さ加減でしたね。口の悪い娘・足立さんとの言い合い、見ててスカッとしました。二人ともなかなか負けず嫌いな似た者親子と見ましたwww
　古川凛ちゃんの何とも言えない笑顔は、イケませんね。ズルいです。天使過ぎます。もう、この笑顔見たいがために、リピート鑑賞してもいいな、って思えるほどカワイイです^^;

　まぁ、嫌味のない爽やかな映画、ただ、結局のところ、餃子の味までは伝わらなかった、というか、具体的に味わいを想像させる仕掛けが無かったのが、ちと残念かな。
　

※そう言えば、この作品も〝地方創生ムービー〟だったっけね。
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●監督・脚本：秦 建日子