1917 命をかけた伝令(1917) [Dolby-ATMOS版]
私的評価★★★★★★★★★☆
(2019アメリカ)
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイさん)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマンさん)にひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。
進行する先には罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていたのだ。
戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる―
刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる…。
(映画『1917 命をかけた伝令』公式サイト「ABOUT THE MOVIE」より抜粋して引用)
ドルビーアトモス方式の全方位取り囲まれた音響の中で、第一次世界大戦の英独戦の最前線に放り込まれてしまいました^^;
『全編ワンカット』の売り文句に惹かれて、ついつい見てしまいました。
結果的に全編ワンカット~に見えるように繋いだ映像でしたが、相当の時間で長回し撮影されていることは間違いなく、どうやって撮ったんだろうと思えるようなカメラの不思議な動きもあり、最終的な編集も含めて、この息詰まるミッションの緊迫感を余すことなく伝えきる十分な手段として成功していると思いました。
事実、始まってから息をつめて身を硬くしながら画面を食い入るように見つめ続け、独軍の残坑で罠が炸裂した瞬間は、自分もいっしょにぶっ飛ばされた気がしてドキドキ動悸が高まって、しばらく息が上がってしまってました。
たぶん、ドローンを使って撮影しないと、こんな風にカメラがポジションを変えられないだろうな、という場面が多々ありましたが、そうだとしても、狭い場所や障害物の多い場所が多く、相当な技術が求められる仕事だと思います。
とにかく、映画の中に完全に放り込まれたような没入感、ハンパなかったです。
だからこそ余計に、〝反戦〟の情を掻き立てられました。
ストーリーは、時間にして24時間足らずの出来事ですが、濃密な時間でした。
●監督・脚本・製作:Sam Mendes サム・メンデス ●脚本:Krysty Wilson-Cairns クリスティ・ウィルソン=ケアンズ