一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY【劇場版】

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

劇場版 ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY [DVD]

 (2000日本)

 “ウルトラマンティガ”は、1996年〜1997年にかけて放送された、平成ウルトラマン3部作の第1シリーズで、この映画は、その続編的作品です。1997年〜1998年にかけて放送されたウルトラマンダイナが、ティガのシリーズの何年か後の世界として続編的に描かれているので、この映画は、時間軸的には、ティガとダイナの間に位置するお話になります。

 ティガに変身するのはGUTSに所属するマドカ・ダイゴ隊員(V6の長野博さん)。ジャニーズ所属なせいか、ほかの隊員がダイナ・シリーズやダイナの映画にゲスト出演していても、欠席してることが多かったのですが、本作ではダイゴとレナ隊員(吉本多香美さん)の恋愛その後=結婚を描くストーリーになっているので、出演しております。おまけにヤズミ隊員(ジャニーズJrの古屋暢一くん)も、すっかり大人になって登場となれば、GUTSの隊員総出演、上部組織のTPCの幹部連中も総出演。そして、まだ練習生だったり、学生だったりするダイナ・シリーズのSuper GUTSのメンバーも総出演と、非常にすばらしい顔ぶれが揃ったものです。ま、揃ったのはいいんですけど…。

 肝心のストーリーは、どうなの?といいたい感じ…。ウルトラマン・シリーズで、いまだかつてない、ヒーローとヒロインの結婚という、驚くべき展開は、決してお子ちゃま向けの映画とは言いがたい(濃厚なキスシーンには、正直ビックリしました!)にもかかわらず、大人向けの恋愛映画としては、中途半端な作品という不満が残る…上映時間の制約があるとはしても、なんか、ストーリー構成がゴテゴテしてる気がするんですよねぇ…見せ方にもう少し工夫の余地があったのではないでしょうか?

 ま、涙腺の弱い私は、GUTS WINGに乗ったレナが「ダイゴォ〜っ!」って叫ぶシーンで、ちょっとヤラレかけましたが、それ以外は、可もなく不可もなく…ティガが何段階にも変態してダークからグリッターにまで変わるところは、お子ちゃまには受けたかもしれないですね。あ、濃厚なキスシーンでしたが、その直前の抱擁シーンのふたりの腕のモジモジ感が、却って恥ずかしかったです。もっと大きく広げてガシッと抱き合った方がイヤらしくなかったんじゃないかな? ま、どうでもイイことですが…。

 たぶん、ウルトラマン映画の中では、異色な作品でしょうね。

 ところで、特典映像に特撮のメイキングが収録されています。いつもながら思うことですが、爆破シーンの火薬の爆発音のチンケさに、驚きますよね。爆竹が鳴ったくらいしか音がしないんですよ。SE(効果音)被せて初めて大爆発に化けるんですね。いや、現場は危険なんでしょうけど。

●監督:村石宏實 ●脚本:長谷川圭一 ●特技監督:村石宏實