一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラマンメビウス外伝アーマードダークネス

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE2<最終巻> [DVD]ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス STAGE1 滅びの遺産 [DVD]

 (2008日本)

 TVシリーズウルトラマンメビウス、その後の物語。

 STAGE1『滅びの遺産』---ウルトラマンメビウスとエンペラ星人の死闘の果てに、地球は再び平和を取り戻したかに思えたが、それもつかの間、同時多発的に次々と襲来する怪獣たちに立ち向かうため、リュウ隊長(仁科克基さん)率いる新生CREW GUYSが出撃する。ところが、リュウたちの乗ったガンフェニックスが、謎の空間に取り込まれてしまい…。

 STAGE2『不滅の魔鎧装』---リュウのピンチにCREW GUYSの元メンバーたちが再び集結した。しかし、謎の空間に取り込まれたリュウは、エンペラ星人の闇の遺産“アーマードダークネス”の襲撃を受けていた。そこへ現れたのは、伝説の巨人…。


 またまた、外伝です。TVシリーズの懐かしい面々が登場して、ファンにはたまらない作品になる…はずなのでしょうが、なんかこう、イマイチなんですよねぇ。

 そこそこなんですけど、なんかこう、数日でやっつけた感じが、メンバーたちの登場シーンの継ぎ接ぎ感にも現れていて、「ちゃんとドラマとして撮ってないやろ!」て、怒りたくなってしまったのですよねぇ。

 同録のインタビューでは、みな一様に「楽しかった」て言うわけですけど、それって「仕事として」というより「同窓会として」みたいなノリやったんと違うか?とツッコミたくなるような、ボロボロの出来です。特撮部分は別にイイんですよ。人間同士のドラマの部分が、ネ。

 新人隊員ハルザキ・カナタ(三好真さん)。この人だけが、唯一TVシリーズに登場しないキャラなのですが、なんかこう、シナリオ的にも同窓会の接待役みたいな隠れ方で、登場したときのイキのいい新人らしい向こう見ずな勢いは瞬時に行方をくらませ、格別活躍するでもなく、重要な狂言回しを演じるでもなく、重大なピンチに陥るでもなく、ほんと、中途半端な立場で、もうなんか、単に「顔見せ」で登場したに過ぎない印象に、むしろイラッと来ずにはいられない、そんな感じです。「なんで出てきたんや、このウスノロばか間抜け!」と怒鳴りたい気分。「『同窓会のじゃまだけはせんといてや』て、プロデューサーに頼まれたんか?」と、トンチンカンなツッコミを入れてみたり。

 まぁ、ほんま。もっと気合いれて作ってほしいわ。けっこう高いソフトやのに。

●監督・特技監督:佐野智樹 ●脚本:赤星政尚