天城越え
私的評価★★★★★★☆☆☆☆
(1983日本)
印刷所を営む小野寺(平幹二朗さん)の外出中に、田島(渡瀬恒彦さん)という初老の男が訪れ、『天城山殺人事件』と書かれた刑事調書の印刷を依頼して帰った。田島の残した印刷原稿を見た小野寺は、不意に14歳の頃に家出をして天城峠を越えた日のことを思い出していた。そこで小野寺少年(伊藤洋一さん)は、ハナと名乗る美しい女(田中裕子さん)と出逢い、しばし天城越えの道中を一緒に過ごすことになるのだが、そこへ流れ者の土工と思われる怪しい大男が現れた。ハナはその男に用があるからと言って、小野寺少年と別れるのだが・・・。翌日、下田署の刑事・田島は、電話で殺人事件の連絡を受け、天城山中の現場に向かったのだった。
なんとも・・・。
小野寺少年の抱いた、美しい年上の女・ハナへの憧れにも似た恋慕。
しかしハナは奔放な女だった・・・。
やがて訪れるであろう破滅の予感を孕みながら、二人の天城越えの道行きの行く末は・・・。
とりあえず。
下田署刑事・田島の恫喝と暴力と拷問としか思えない取調べが怖かったです。
あとは、なんとも・・・せつないですなぁ。