事件
私的評価★★★★★★★☆☆☆
(1978日本)
神奈川県の山林で、若い女性の刺殺死体が発見された。被害者は厚木市でスナックを営む坂井ハツ子(松坂慶子さん)だった。数日後、警察は19歳の工員、上田宏(永島敏行さん)を逮捕した。宏は、ハツ子の妹・ヨシ子(大竹しのぶさん)と同棲しており、ヨシ子は妊娠3ヶ月だった。裁判は谷本裁判長(佐分利信さん)、岡部検事(芦田伸介さん)、菊池弁護士(丹波哲郎さん)の緊迫した証人尋問によって進むが、次々と召喚される証人の口から、事件は思わぬ展開を見せる。
------ハツ子は、なぜ死んだのか?
法廷で明かされる証言の数々から浮かんでくる事件の様相は、検察が描いていたモノと微妙に食い違ってくる。
宏が語っていない事件の真相があるのか?
そして、ヨシ子は、たくましい女だった・・・。
なかなか面白い映画です。
ただ、なんとも・・・やるせない感じが。
『ジョゼと虎と魚たち』を見終わった後と似たような、微妙なやるせなさを感じる映画でした。