一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

名探偵コナン 世紀末の魔術師

私的評価★★★★★★★☆☆☆

劇場版 名探偵コナン 世紀末の魔術師 [Blu-ray]

 (1999日本)

 鈴木財閥で旧ロシア時代最後の王朝であるロマノフ朝の遺産〝インペリアル・イースター・エッグ〟の一つが新たに発見されたところ、怪盗キッド(声:山口勝平さん)から「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が警視庁に届く。鈴木会長からエッグの保護を依頼された探偵・毛利小五郎(声:神谷明さん)とともに、江戸川コナン(声:高山みなみさん)や毛利蘭(声:山崎和佳奈さん)ら一行は、エッグが展示されている大阪へと向かった。大阪では西の高校生探偵として名をはせる服部平次(声:堀川亮さん)がコナンを迎え入れ、ふたりは協力してキッドの予告状の暗号解読を試みるが、ふたりが暗号の意味に気づいたときには、厳重な警戒網を巧みな手口で突破したキッドの手により、エッグは盗み出されてしまうのだった。ところが、ハンググライダーで逃走中のキッドが、何者かに狙撃されてしまう。


 TVアニメ〝名探偵コナン〟の劇場版第3弾。

 引き続き、昨年夏のWOWOWでの劇場版シリーズ20作連続放送を録画したものを見返しております。

 怪盗キッドが劇場版で初登場。
 ボクはTVシリーズも原作のコミックも見てないので、関係性を理解していないのですが、怪盗キッドをはじめ服部平次灰原哀(声:林原めぐみさん)ら、なぜか江戸川コナン=工藤新一の正体を知っている人物が次々と初登場します。おまけにキッドの素顔は、工藤新一にそっくりなのだとか。何がなんだかw

 そんな伏線を張り込みながら、「ついに蘭にコナンの正体がバレる!?」というハラハラドキドキな恋愛要素がまたしてもサブストーリーに浮き上がり、これまた見事に回収・収束して見せる脚本の面白さに感心しました。

 何はともあれ、キッドが登場すると、何かと派手に場をかき回してくれて、メインの犯人探し・犯人との対決という重苦しい展開が多少なりとも和らぐので、個人的には好きです。

●監督:こだま兼嗣 ●脚本:古内一成 ●原作:青山剛昌 ●主題歌:B'z 「ONE」