一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

HELLO WORLD

私的評価★★★★★☆☆☆☆☆

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HELLO WORLD』公式サイトより引用

 (2019日本)

たとえ世界が壊れても、もう一度、君に会いたいー

「お前は今日から三か月後、 一行瑠璃と恋人同士になる」

京都に暮らす内気な男子高校生・直実(声:北村匠海さん)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(声:松坂桃李さん)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(声:浜辺美波さん)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。
「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
世界がひっくり返る、新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー。
(『HELLO WORLD』公式サイト「STORY」より引用)

hello-world-movie.com


 公式サイトに『この物語(セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返るー』ってキャプションがあるワケ。
 うむ。確かに〝世界がひっくり返った〟っつーか、劇場の座席で〝自分自身がひっくり返った〟みたいな笑撃を受けましたわ。

 とりあえず、劇場で予告編見て、なんか凄いスケール感の映像期待して観に行ったんだが、その点は、ガッカリでした。
 なぜかビビッドな原色のオブジェクトがいっぱい発生して、見ていて安っぽさを感じてしまったのです。個人の感想ですw
 アニメーションも、VFXなのかどうなのか、動きが滑らか過ぎて、不自然極まりないシーンがいくつかあり、けっこう気になりました。個人の感想ですw

 ストーリーも、もう全力で中二病発症してて、観覧している自分としては、物語の中の〝現実世界〟に立って感情移入しようとするんだけど、途中で論理破綻起こしているとしか思えない展開になって、『なんでなんだろう?』と思って観進めたら…これ以上はネタバレになるので書けませんが、この物語の落とし方は、サイテーです。

 一行瑠璃と恋愛関係になる過程も、何せ10年後の自分が『過去の経緯をつづったノートの内容をレクチャーするから、そのとおりやればOK』って言うワケだけど、もうあからさまに恋愛マニュアルどおりに行動させられてる雰囲気満載で、イタくてイタくて仕方ないし、おまけに瑠璃のキャラがオタク少女っぽさを醸してるんで、正直、オタク少年の妄想世界を覗き見してる気分に陥って、なんかゲンナリしてしまいました。
 うむ。ボクの苦手なジャンルのアニメだったかも。

 『君の膵臓をたべたい - 一応、邦画劇場』の主人公ふたりが本作の主人公カップルを声で演じてるんですけど、そこだけはお上手で、良かったです。


●監督:伊藤智彦 ●脚本:野﨑まど ●キャラクターデザイン:堀口悠紀子 ●アニメーション制作:グラフィニカ