一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

きえてたまるか

私的評価★★★★★★★☆☆☆

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ぴあフィルムフェスティバル作品データベースから引用

 (2019日本)

今の私たちの音楽が、いつか誰かに届いてくれたら。

 偶然手にした自主制作のCD、そこには誰も知らない作り手の物語がある。身近な人たちと好きな音楽をつくる楽しさと、誰かに認められたい気持ち。何のためにつくるのか? ものづくりの楽しさが詰まった愛おしい青春映画。
ぴあフィルムフェスティバル作品データベースから引用)

pff.jp


 第41回ぴあフィルムフェスティバル・自主映画コンペティション部門「PFFアワード2019」審査員特別賞受賞作だそうです。



 29分間に凝縮された、ものづくりの楽しさにのめり込んだ青春の日々。



 たぶん、自分で何か創作をした経験がない方、完成品のクオリティこそが大切だと思える方にとっては、何じゃこれ?的な作品だと思います。



 ボクは、女の子二人のデタラメな歌詞づくりがツボってしまい、大学生時代にラジオドラマづくりに入れ込んでいた放送部の日々を思い出しました。

 その当時の自分の作品は、残念ながら大っぴらに公開できるほどのクオリティではありませんでしたが、こっそりCD-Rに焼いて、今でも持っています。

 何より、その当時の制作過程がイチバンの思い出で、夜通し部室のスタジオで収録したことや、後からSE(効果音)を作りにSONYのデンスケとトンカチマイクを抱えて夜のキャンパス内で、足音やら破裂音やら車の急ブレーキ音やらを録ったことを、今でも思い出します。



 そうしたものづくりの楽しさを分かる方にとっては、めちゃめちゃ愛おしくなるような作品です。



 ただ。

 その終わり方は、

 なんでやねん!

 て、ツッコミ入れとかなアカンですよね^^;


●監督・脚本・撮影・編集:清水啓吾 ●脚本・撮影・録音:宇治田 峻