一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ルドルフとイッパイアッテナ

私的評価★★★★★★★☆☆☆

ルドルフとイッパイアッテナ DVD スタンダード・エディション

 (2016日本)

斉藤洋による児童文学の傑作をCGアニメ化。飼い主とはぐれ、家から遠く離れた東京に来てしまった子猫ルドルフが、野良猫のボス、イッパイアッテナのもとで成長していく。

 黒猫の子ルドルフ(声:井上真央さん)は、飼い主の少女リエちゃん(声:佐々木りおさん)と深い愛情で結ばれていた。だがある日、好奇心で家の外に出たルドルフは、思わぬ騒動からトラックの荷台に逃げ込み、遠く離れた東京へ連れて行かれてしまう。右も左も分からない街で途方に暮れるルドルフは、大きなトラ猫のイッパイアッテナ(声:鈴木亮平さん)と出会う。ルドルフは、一見無愛想だが実は優しく人間の字も読み書きできるイッパイアッテナを師として、野良の暮らしを学んでいくことに。
WOWOWの番組内容から引用)

rudolf-ippaiattena.com


 NHK教育テレビで放映されていた『ルドルフとイッパイアッテナ』のテレビ絵本のイメージが強すぎて、アニメ映画化、しかも3DCGアニメということに凄く違和感を覚えて、今までなかなか鑑賞する機会が無かったんですが、日曜日にWOWOWで放映されていたので録画して観てみました。


 正直、やっぱり堀口忠彦さんの手描きの勢い溢れる味わい深いキャラクターの猫たちと、毒蝮三太夫さんの粋なしゃべり口調の読み聞かせが肌身に染み付いてるせいで、なんだか別の作品を見ているような印象でした。

 堀口さんの絵柄は、野性味があって、野良猫たちのたくましさみたいなイメージが、凄くよく表されているような印象でしたが、コンピュータで拵えた3Dアニメだと、端正な絵柄があまりにも整い過ぎていて、野良猫も家猫も区別が無いくらい、どちらもきれい過ぎる印象なんですよね。

 子どもたちが観る分には、別に気にしないところなんだろうけどなぁ。




 うん。フツーの良質なアニメ映画。

 特に悪いところも無いけど、特別良いという気もしない、そんな感じでした。

 原作は大好きな児童文学作品ですけどね。



●監督:湯山邦彦、榊原幹典 ●脚本:加藤陽一 ●原作:斉藤洋(作)/杉浦範茂(絵)(児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』『ルドルフともだちひとりだち』/講談社刊)