一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ヲタクに恋は難しい

私的評価★★★★★★★★☆☆

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映画『ヲタクに恋は難しい』公式アカウント on Twitterより引用
映画『ヲタクに恋は難しい』公式アカウント on Twitter

 (2020日本)


 26歳OLの桃瀬成海(高畑充希さん)は、転職先の会社で、幼馴染の二藤宏嵩(山﨑賢人さん)と再会する。ルックスが良く仕事もできる宏嵩は、実は廃人クラスの重度のゲームヲタク。そして成海もまた、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛する隠れ腐女子であった。周りの人々にヲタクだとバレる「ヲタバレ」を何よりも恐れている成海はその本性を隠しており、真実の自分をさらけ出せるのはヲタク友達の宏嵩の前だけ。会社が終われば2人はいつもの居酒屋でヲタ話に花を咲かす。男を見る目がない事を嘆く成海に対して宏嵩は「ヲタク同士で付き合えば快適なのでは?」と交際を提案。こうして2人はお付き合いすることに。お互い充実したヲタクカップルライフを始めるはずだったが、時に恋愛とは我慢、妥協、歩み寄りが必要なもの。"恋愛不適合"な2人には、数々の試練や困難が待ち受けていた!
(映画『ヲタクに恋は難しい』公式サイト「ストーリー」より引用)

wotakoi-movie.com



 なんだ、恋の鞘当てみたいな拗らせる流れ、まったく無いんだな。


 面白かった。
 確かに、面白かった。
 でも、なんか、物足りない。

 そんなカンジ。


 ミュージカル仕立ても、高畑さんが歌ウマなので、文句なく良かった(いや、バーのムロさんと菜々緒さんの部分は2回とも要らんかった^^;)。

 高畑さん、セリフ回しが舞台っぽくてあんまり好きじゃないんだけど、今回はそこがモロはまってたし、むしろところどころ絶妙にかわいい表情を拝めたので、眼福であったwww

 山﨑さんも、いろんな役を演ってて、ときどき何でも受けすぎやろって思うことあるんだけど、今回はローテンションで重度のゲーヲタ役で、イイ味出てた。

 斉藤工さんと、菜々緒さんの役どころが、けっこうストーリーに重要に絡みそうなのに、あっさり薄すぎたかなぁ。

 むしろ、菜々緒さんのキレッキレのコスプレをもっと見たかった^^;

 あと、アレだ。

 戦場とまで言っておきながら、東京ビッグサイトコミケ会場のシーンが少なすぎじゃね?

 もっと高畑さんがヲタ発動して暴れまくってくれるのかと思ったら、会場めぐるシーン、ほとんど無かったじゃん。

 その辺が、なんかしら物足りなさの原因かも。

 ゲーヲタ、アニヲタ腐女子、声優ドルヲタ、ヲタのジャンルを絞って映像化してはみたものの、サブカル的な映像としては少なかった印象。


 やっぱり、一般の観覧者を相手にしないといけない商業ベースのラブコメ映画では、コアより軽めにしないとアカンかったか。

 職場の同僚とかの、一般コンシューマのご意見をば、伺ってみたいところではあるが、ヤツらは果たして観るのであろうか^^;


 でも、フジテレビ的ラブコメとしては、80年代~90年代の古き良き時代の作品を髣髴とさせる、久々に楽しい映画でした。



※ミュージカル仕立てのラブコメ作品といえば
vgaia.hatenadiary.org



●監督・脚本:福田雄一 ●原作:ふじた(コミック『ヲタクに恋は難しい』/一迅社刊)