旅猫リポート

私的評価★★★★★★★★★★

　（2018日本）

　野良猫として誇り高く生きてきたナナ（声：高畑充希さん）は車にひかれて大けがを負うが、心優しい青年・悟（福士蒼汰さん）に助けられる。以来、悟とナナは家族同然に生活するようになった。だが、やがてある事情から悟はナナを手放すことになってしまう。悟はナナの新しい飼い主を探すため、小学生時代の幸介（山本涼介さん）、中学時代の大吾（前野朋哉さん）、高校時代の修介（大野拓朗さん）と千佳子（広瀬アリスさん）という友人たちを訪ねる。だが、なかなか飼い主が決まらず、悟は福岡にいる叔母・法子（竹内結子さん）のところに向かうのだが……。（WOWOWの番組内容から引用）

　映像の美しい映画。雨にぬれそぼるアジサイの青に、ハッとさせられる。
　家族に等しい愛猫を友人に預けるために旅しながら、自分の人生を振り返る旅になっているという構成が、うまくいっていると思う。

　悟と愛猫ナナとの、里親探しの旅は、カラッと晴れ渡る青空のように、明るくはじけている。
　その一方で、小学生時代、高校生時代のあらゆるエピソードが、ほろほろと泣けて泣けて仕方ない。

　シアワセなのかどうかは、他人が評価すべきことじゃない。
　本人がそう言うなら、シアワセなのさね。
　悟は、シアワセなのさ。

　猫を通して、自分自身の生き方を改めて見つめなおし、明るく楽しく、前向きに生きてゆきたいもんだと思わせてくれる映画。
　もう。ずるいほど泣かされるwww
　大好きだ、この映画。
　脇だけど、竹内結子さんの演技が、抜群に素晴らしかった。
　あと、コトリンゴさんの歌、絶対大貫妙子さんだと思って、クレジット見てビックリした。声質、歌い方、歌詞、曲調、全体的雰囲気……似てるよね？

※この作品の監督さんだったのね。原作が違うと撮る映画の雰囲気も変わるカンジ。
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※家族同然の愛犬と旅する映画も、泣けて仕方ないのです。
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※家族同然の愛犬と幼い子どもが旅する映画も、泣けて仕方ないのです。
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※つまるところ、ロード・ムービーは、泣けて仕方ないのです。
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●監督：三木康一郎　●脚本：有川浩、平松恵美子　●原作：有川浩（小説『旅猫リポート』／講談社文庫刊）