一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

TVアニメシリーズ特別総集編『名探偵コナン 緋色の不在証明』

私的評価★★★☆☆☆☆☆☆☆

TVアニメシリーズ特別総集編『名探偵コナン 緋色の不在証明』公式サイトより引用

 (2021日本)

赤井一家の軌跡=〈緋色の不在証明-Scarlet Alibi-〉を紐解く
必見の一家総集編!

 その正体は謎に包まれ、それぞれが複雑に絡みあう危険な一家・赤井ファミリー。
 来葉峠で死亡したと思われていた赤井秀一(声:池田秀一さん)を中心に、これまで断片的に明かされてきた世良真純(声:日髙のり子さん)、羽田秀𠮷(声:森川智之さん)、メアリー(声:田中敦子さん)、それぞれのパーソナリティや見どころをクローズアップし、その関係性を紐解いたTVアニメシリーズ特別総集編。
 クライマックスは、来葉峠で赤井秀一が華麗な復活を果たす「緋色」シリーズ。
 とある事件の中、赤井秀一の宿敵・安室透/バーボン(声:古谷徹さん)が、FBIより“手がかり”を聞き出した序章。安室透は赤井秀一と沖矢昴(声:置鮎龍太郎さん)の関係を厳しく追及する。
 比類なき頭脳が交錯する攻防戦の果て、観る者全てに衝撃を与えた赤井の帰還。そして一連の“不在証明劇”真相の背後には、コナン(声:高山みなみさん)の姿が――。
 「名探偵コナン」シリーズには欠かせない赤井ファミリー。これまでの軌跡や数多くの伏線、コナンとの関係を徹底解剖。謎多き赤井ファミリーを理解するためには必見の一作。コナンによるナレーションを新たに収録、音響も新たに編集し、明快なストーリーラインで送る【世界を射抜く、危険な一家】禁断の一家総集編。

(TVアニメシリーズ特別総集編『名探偵コナン 緋色の不在証明』公式サイトより引用)
https://www.conan-movie.jp/alibi/www.conan-movie.jp


 もう、間違いなくコアなファンに向けて、『再三の上映延期になったことに対するお詫びとファンサービスを兼ねた作品』と言う位置づけなんだと思う。
 正直言って、総集編にしては、カットが適当過ぎるし、コナンが高校生探偵・工藤新一と同一人物で、黒の組織と対決しているとかの説明も一切ないので、コナンシリーズをそもそも知らない人からすると、お金払ってまで見る価値はないと言える作品だろうね。
 まぁ、「25年も放送してる国民的テレビアニメなんだから、この総集編観ようと思うくらいの人なら、その辺の設定くらい知ってて当然やろ?」てことなんだろうけどさ。同じくらい長くやってる『ポケモン』シリーズのことは、ボクはさっぱり知らないし、同じように『名探偵コナン』シリーズをさっぱり知らない人も『緋色の弾丸』から初めてコナンを観に来ることも、あるでしょ^^; でも、そんな寝言は、無視していいレベルくらい、コナン人気は強いんだろな。すまん、未熟モンのたわ言で。

 実際のところボク自身、テレビシリーズは、たまにしか見ない程度のライトな視聴者だもんで、太閤名人の登場回などは2回くらいしか見てないから、まさか彼まで赤井ファミリーだなんて知らなかったし、母であるメアリーの存在そのものを知らなかったし、彼女がコナンと同じ目に遭っていたと思われる事実も当然知らなかったワケで、一応次回作『緋色の弾丸』を見る(かどうかは微妙だが…)上での予習にはなったかな、とは思う。
 でも、なんで兄弟妹の名字がバラバラなの? みんな偽名で潜入生活でもしてるの? そういう素朴な疑問には本作は答えてくれないので、知りたきゃググれってことね^^;

 テレビ版の総集編だったからか、あまり長回しCGアニメーションが無かったので、個人的にはずいぶんと安心して観ることができた。
 劇場版で、特に高速で動く物体(車、バイク、列車etc.)にやけにスムーズに動くCGアニメーションを使われると、けっこう脳が拒絶反応示しちゃうんだよねぇ…現実の物体は、さまざまな微細な障害物のおかげで、微妙に振動していることを脳が知っているからだと思うんだけど…。CGアニメーション、使い方次第では全然OKなんだけど、劇場版コナンでは、割と長回しでバイクとかが走るシーンを続けられて、じっと画面見てるとなんかゾワゾワしてきて、ついつい目を背けてしまうんだわ。ま、ボクの個人的な特性だろうけどさ。

 あと、音はちゃんと作り直してるね。すごい音圧で迫力感じた。ここは劇場ならではの体験だよね。

 ま、そういったところで、本編後に次回作『緋色の弾丸』の、まだ他のメディアで流れていない新しい予告編を見たワケだが、やっぱり、「なんか映像がそそられないなぁ」と思ってしまうのが、劇場版コナンなのだね。果たして、「4月公開時に、ボクは観ることになるのかどうなのか?」って、どうでもイイ話だったね。ゴミみたいなレビューでごめん。
 熱心なファンには申し訳ないけど、この日久々に劇場で映画を観るための、ウォーミングアップにさせてもらった。ホント、ごめん。


●脚本:宮下隼一 ●音楽:大野克夫 ●制作:トムス・エンタテインメント  ●原作:青山剛昌(コミック『名探偵コナン』/小学館「少年サンデー」連載中)