一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

快盗ルビイ

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

快盗ルビイ
快盗ルビイ [DVD]

 (1988日本)

 冴えないサラリーマン林徹(真田広之さん)のマンションに引っ越してきた加藤留美小泉今日子さん)は、自称フリーのスタイリスト、しかしそれは世を欺く仮の姿で、実は“快盗ルビイ”だった。-----ノリは古き良き時代のアメリカ映画のロマンティック・コメディ…てな感じの和田誠さんの監督作品です。見終わったあと、なんとなくほんわか幸せ気分になります。

 いきなり盗みの片棒を担がされる羽目に陥った徹でしたが、犯罪計画は次々と破綻していきます…そして最後に、彼は、恋人に宛てた留美の手紙を盗むことを依頼され、警察に取り押さえられてしまいます。徹の運命と、ふたりの恋の行方は…?

 この作品、ほとんど主役のふたりの掛け合いで進行するのですが、けっこう豪華なキャストを惜しげもなくちょい役で使っています。徹の母役に水野久美さん、輸入食品店主役に天本英世さん、徹が自転車でぶつかる通行人役に高見恭子さん、銀行員役に吉田日出子さん、留美の恋人役に陣内孝則さん、徹の会社の同僚役に伊佐山ひろ子さん、宝石店店長役に斉藤晴彦さん、マンションの警備員役に奥村公延さん、マンションの住人の夫妻役に岡田眞澄さんと木の実ナナさん、刑事役に秋野太作さん、法医学者役に名古屋章さん、芸達者が脇をがっちり固めていますが、主役のふたりもなかなかいい味出していて、好感が持てます。

 惜しいことに、映像が非常に悪いです。ビデオ版をそのままDVD化したようで、トラッキングエラーみたいな微妙な画像の乱れや、斜め線のギザギザなんかが気になります。画質改良版は、おそらく出ないでしょうねぇ。残念ですが…。

●監督:和田誠 ●原作:ヘンリー・スレッサー(小説「快盗ルビイ・マーチンスン」)