一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ウルトラマンゼアス2

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

ウルトラマンゼアス 1&2 [DVD]

 (1996日本)

 とんねるずのふたりが参謀と副参謀に昇格という設定(出番が極端に減ってます。)で、新たに森次晃嗣さんが隊長(モロボシダンではありません。彼はウルトラマンレオMACの隊長でした。)、宮川一朗太さんが副隊長になってます。特別出演で正道会館館長の石井和義さん、師範の角田信朗さん、師範代のアンディ・フグさんが出ています。よく考えたらアンディ・フグが出ているなんて、すごい作品ですね。あと、例によって友情出演で、黒部進さん、桜井浩子さん、二瓶正也さん、毒蝮三太夫さん、そして団時朗さん(帰ってきたウルトラマンの郷秀樹)、ひし美ゆり子さん(ウルトラセブンのアンヌ隊員)、西条康彦さん(ウルトラQの戸川一平)が出演しています。

 ガソリンスタンド“M・Y・D・O”のスタッフにデジタル・カネゴンが登場したり、カプセル怪獣ラクロンが出現したり、と、ウルトラファンを喜ばせる仕掛けが盛りだくさんです。宇宙戦闘ロボット・ウルトラマンシャドーのキャラクターは、のちのウルトラマンティガのイーヴルティガの設定に転化していっているものと思われます。余談ですが、本作の監督はウルトラマン以外にも多くのSF特撮映画でメガホンを取っている小中和哉さんで、イーヴルティガのストーリーの脚本を書いた小中千昭さんは彼のお兄さんです。

 ストーリーは、前作に比べて、よりウルトラマンらしいお話になっていると思います。正道会館で稽古をしている、勇気少年は“M・Y・D・O”の星見透隊員(高岡由香さん)の弟で、体が小さく、いじめられっ子です。冒頭の戦いで敗れたゼアスと同じで「弱いからいじめられる」のだと、勇気少年は叫びます。そして、ゼアス=朝日勝人は、シャドーに勝つために“M・Y・D・O”を辞職し、正道会館で修行することになります。「強くなりたい」と願う勝人と勇気少年の姿がダブります。いかにも、の設定ではないでしょうか?

 それにしても、ヒーローとヒロインのふたり、その後見ないですけど、俳優を続けているんでしょうか?

●監督:小中和哉 ●脚本:斎藤和典 ●特技監督小中和哉