一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ぼくらの七日間戦争

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

ぼくらの七日間戦争
ぼくらの七日間戦争 [DVD]

 (1988日本)

 厳しい校則に反発し、親たちの小言に嫌気がさした中学1年生の男女11人が、廃工場に立てこもって大人たちに宣戦布告…宗田理さんの同名小説を買って読もうかと思っていたら、映画化されてしまい、なんとなく読まずにいるうちにレンタルビデオで見てしまったら、もう読まなくてもいいかなと思い、新品同様のまま古本屋に売ってしまいました。ボクにはよくあるパターンです。

 管理教育…昔はこんなに校則が厳しかったかなぁ、などとぼんやり思い返しますが、この映画の時代はすでに就職しており、実感を伴いません。自分の中学時代を思い起こしても、あまり記憶にないということは、さほど校則に縛られている感がなかったということでしょうか?

 宮沢りえちゃん、かわいかったなぁ…このころはひたすら明るく元気ハツラツで。ほかの10人の出演者も、それなりに個性や感性を発揮させてもらってるけど、その中でも飛び切り輝いて見えるよねぇ。

 ストーリーは、ま、ジュヴナイルにはありがちといえばありがちな、子どもたちが結託して大人たちのインチキを暴く、というお話です。暴かれる大人は、中学の校長を始めとした教師たち。演じているのは金田龍之介さん(校長)、ほか大地康雄さん、倉田保昭さん、佐野史郎さんら。廃工場に立てこもった生徒たちをあの手この手で立ち退かせようと画策し、最後には教師たち自らが突入していきます。対する生徒たちは、廃工場にバリケードを張り、それぞれの能力を発揮し、さまざまな罠を仕掛けて待ち受けます。そして最後は…華々しいフィナーレ、は見てのお楽しみ。中学時代を忘れかけた大人たちにも、ひと夏の思い出、という感じで、奇妙な懐かしさを思い起こさせます。

 音楽を小室哲哉さんが担当した、というのも当時話題になりました。TMネットワークの主題歌を聴くと懐かしさが込み上げてきます。

●監督:菅原比呂志 ●原作:宗田理(小説「ぼくらの七日間戦争」)