探偵事務所23 くたばれ悪党ども
私的評価★★★★★★☆☆☆☆
(1963日本)
ヤクザの武器売買の取引現場を襲い、上前をハネる組織の実態を暴くため、警察から拳銃の携帯許可を得た探偵(宍戸錠さん)がマシンガンぶっ放して暴れまくる、というようなお話です。
途中、宍戸錠さんが歌って踊ります。ミュージカル風です。
ま、ジャンル的にはアクション・コメディの範疇でしょうか? これといって凄く面白いこともなく、さりとて酷いこともなく、ま、フツーの作品です。いや、鈴木清順監督作品としては、一般向けだとの評価もどこかで目にしました。鈴木監督のお作は、難解なモノもあるようです。そこへいくと、単純明快なストーリーで、そこそこ楽しめました。
地下室で炎に包まれたとき、助けを呼ぶのに、マシンガンをぶっ放して、地上に通ずる穴を開け、煙を立たせるというアイディアはけっこうイケてると思いました。一方で、準主役ともいえる川地民夫さんの殺されるシーンの呆気なさとゆーか、こだわりの欠片も感じられない扱いの軽さには、違和感を覚えました。鈴木清順流なのかも知れません。
●監督:鈴木清順