ピストルオペラ
私的評価☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(2001日本)
鈴木清順監督つながりで連続観賞。プロジェクタが17日ぶりに復帰したので、見てしまいました。実は見ようとして5回目にして、ようやく完食したのです。
しかし。
時間の無駄でした。
は・じ・め・て・の、星ゼロです。
独特の原色たっぷりの映像美学にまずツイていけない。時空を超えてしまう話のつなげ方のおかげで、ストーリーが分かりづらい、とゆーか、そもそも「コレ」といったストーリーがあるとは思えない。エグい画面に吐き気がした。とにかく見ていて、まだ終わらんのか、まだ続くんか、と苦痛でしかなかった。劇場で見なくてよかった。DVDならまだ売れる。と、さんざんな感想です。
コレといったストーリーがないので、要約も書きづらいので、たった1文。「殺し屋同士が殺し合う物語」とでもしておきましょうか。殺しの美学も哲学も興味はありません。
「第58回ヴェネチア国際映画祭特別招待作品」だとか、「ベルリン映画祭用特報」収録だとか、「ウォン・カーウァイ、クエンティン・タランティーノ、ジョン・ウー…今をときめく世界中の映画監督からリスペクトされている鈴木清順監督」だとか、いかにも海外で支持されてるげなキャプションが並んでいるのはどうなんでしょう? 日本人の文化を誤解されているような気もするし、日本人の中の鈴木清順監督支持派には、「鈴木作品の分からんヤツはでしゃばるな」とでも言われそうですが、少なくとも、ボクは趣味じゃないとだけ言っときます。だいたい、「今をときめく」お歴々は、みなヤクザやマフィアが銃をぶっ放して、殺し合いする映画ばっかり好んで撮ってる方々ではないですか。ボク自身は、人間の本質に暴力的な部分を認めるとしても、好き好んでそういうテーマの映像を見たいワケではないのです。
最後に、「本編に一部不適切な表現があるため、音声を削除しております。」とのこと。映画に集中できなかったので、気付きませんでした。なんにせよ、表現を削る作業は、いただけません。
●監督:鈴木清順