キャッチ ア ウェーブ
私的評価★★★★★★★☆☆☆
(2006日本)
夏休みの間、両親がヨーロッパで過ごすことになったため、父親の別荘でバカンスを楽しむことにした高校一年生の浩輔(濱田岳さん)は、同級生の大洋(三浦春馬さん)と誠人(木村了さん)を誘って湘南にやって来ました。ところが着いた早々、浩輔が別荘のカギを落としてしまったことから楽しいはずのバカンス計画は破綻、砂浜で一夜を過ごした3人は、早朝の海岸で悲鳴をあげるヘンなオヤジ・デューク(竹中直人さん)と出会い、彼の経営するサーフィンショップに転がり込むことになりました。そして3人は、デュークからサーフィンを習うことになったのですが…。
ま、こっちは事件あり、恋の鞘当ありと、青春映画の王道を行くストーリー展開で、一応安心して(!?)見られます。
ノリは『ウォーターボーイズ』に近いかも知れませんネ。竹中直人さんがコーチだし。あ、監督もウォーターボーイズ撮ってたんですか?テレビシリーズ? 知りませんでした。
原作&脚本の豊田和真くんは、高校生だそうです。なるほど。そういう年頃のノリか。あっけらかんと明るくて楽しかったよ。3人の友情も、三浦春馬くんと加藤ローサさんのさわやかな恋も、気持ちよかったです。でも、ラストのモノローグはちょっとダサかったな。モノローグなしで呼び声に振り返って微笑むというのがオヂサン的には好きだったな、なんて言ってみたりして。
高校生たちのサーフィンのシーンは、けっこうVFXも使ってるみたいなんで、どれくらいスゴイのかよく分かりませんでした。とりあえず、波に落ち続けるリアリティだけは良かったです。あれって、怖いんだよな。突然天地がワケ分からなくなって、気がついたら波光きらめく彼方にお天道様が見えているとゆー、なんとも恐ろしい事態。あぁ、思い出すと、今でも寒気が…って、ボクの場合はウィンド・サーフィン(超初級)でしたけどね。
しかし、海がキレイ過ぎません? 湘南でしょ? そんなに青いの? そういうモンなの? エンドクレジットのときはハワイも出てたし、ときどきハワイの海が入ってたりしない? そこんとこ、ちょっと知りたい。
とりあえず、少年たちは、ショートボードで華麗に…ビーチボーイズのCATCH A WAVEも挿入歌入ってます。やたらとBGMがにぎやかで途切れることが少ない映画だったなぁ…。
●監督:髙橋伸之 ●原作:豊田和真(小説「キャッチ ア ウェーブ」)