一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

バックダンサーズ!

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

バックダンサーズ! スタンダードエディション [DVD]

 (2006日本)

 人気絶頂の歌姫・ジュリ(長谷部優さん)の突然の引退により、仕事を失くしたミウ平山あやさん)、よしか(hiroさん)、ともえ(ソニンさん)、愛子(サエコさん)の4人のバックダンサーたち。レコード会社の上司たちに彼女たちの面倒を押し付けられたマネージャーの茶野(田中圭さん)とともに、4人はドサ回りの末、ある企てを目論む。


 演出や脚本は、昨今のTVドラマっぽく手堅い感じはしましたし、実際ほぼストレスなく見ることはできましたが、繰り返し見たいと思えるほどの魅力は感じなかったですねぇ。

 ボクが感じた「手堅さ」は、フジテレビのドラマの手法なのかも知れません。別にその辺、意識して見ていたわけではないのですが、例えば田中圭さんのギクシャクした新人マネのドタバタぶりだとか、クライマックスに向かう過程の安直な流れ方など、見終わったとき「フジテレビ的だ」と思ってしまい、実際、監督がフジのTVドラマのディレクターであるとあとで分かって、やっぱりそうだったかと納得してしまいました。けっこう各TV局でドラマの匂いというか雰囲気というか、ふだんほとんど連ドラを見ていないボクでも感じるような独特のクセがあるもんなんですねぇ。

 そのフジテレビ的なドラマ作りのせいか、どうか…夢を追いかけてその実現に向かって進む4人のバックダンサーたちのお話なのに、何となく「今、このとき、この場だけキモチよければいい」という刹那的な花火を打ち上げてしまってお終い、みたいな印象しか残りませんでした(実際には、夢はまだまだ続く的なメッセージを込めた場面で終わるのですが…)。

 ダンス映画ということで、けっこうBGMがやかましいので、2回目はBGVで流しておkかと…w。

●監督:永山耕三