一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

シコふんじゃった。

私的評価★★★★★★★★★★

シコふんじゃった。DVDレンタル
シコふんじゃった。 [DVD]

 (1992日本)

 教立大学4年の山本秋平(本木雅弘さん)は、父親のコネで大手企業への就職も決まり、あとは大学生活をエンジョイするだけと、シーズンスポーツ愛好会の勧誘に勤しむ毎日を送っていた。ある日、卒業論文の指導教授の穴山(柄本明さん)から呼び出しがあったことを女子学生から知らされ、秋平はのこのこと穴山の研究室にやってきた。一度も穴山の講義に出席したことがなかった秋平は、穴山が男か女かすらも知らず、研究室で掃除をしていた大学院生の川村夏子(清水美砂さん)に向かって挨拶しようとした。居合わせた穴山から嫌味たっぷりに自己紹介を受けた秋平は、穴山から取引を持ちかけられる。それは卒業と引き換えに、穴山が顧問をしている相撲部の試合に出場することだった。ところが相撲部に出かけてみると、部員は一度も試合で勝ったことのない8年生の青木(竹中直人さん)ひとりだけ。団体戦に出場するためには、さらに部員を勧誘しなければならなかった。


 初めて見たのは、確か10ン年前の職場旅行のバスの中のビデオだったと思う。以来、何回見たかなぁ…? ま、もはや邦画のスタンダード作品のひとつと言っていいかもしれないですね。

 テンポの速い展開と、竹中直人さんの怪演もあって、5分に1回くらい笑えます。すごいなぁ…何度見ても、ストレスなく笑える。楽しめる。女が男装して土俵に上がるなんて荒唐無稽なストーリーを許しながら、秋平が北東のケン(宮坂ひろしさん)の懐に飛び込んだまま、上から覆いかぶさられた苦しい姿勢を保って「辛抱我慢」するシーンなど、相撲のシーンでは、ため息がでるほどの真剣さが画面から伝わってきて、単なるコメディじゃないな、と感心してしまうんですよねぇ。

 一家に1枚、そんな作品かも(レンタルで見てますが...^^;)

●監督・脚本:周防正行