一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

フラガール

私的評価★★★★★★★★★☆

フラガールスタンダード・エディション [DVD]

 (2006日本)

 昭和40年、福島県常磐炭鉱では、大規模なリストラが敢行されていた。石油の消費量が増え、石炭の需要が減ったためだ。『一山一家』をかかげ、団結の強い従業員とその家族たちだったが、会社の方針に抗うこともできず、時代の流れに翻弄されるしかなかった。そこへ炭鉱の町に『ハワイアンセンター』を作って、本格的なフラダンス・ショーで町おこしをしようという話が持ち上がった。すでに東京から、一流ダンサーの平山まどか(松雪泰子さん)を講師として招聘しているという。親友の木村早苗(徳永えりさん)に誘われた谷川紀美子(蒼井優さん)は、まどかの華麗な練習風景を見て、本格的にダンサーになる決意をするが…。


 初見のときには家族で見て、満点だと思ったんですが、2回目の今回は、なんとなく…ま、山崎静代南海キャンディーズ しずちゃん)さんの演技に泣かされることは毎度なんですが、クライマックスの舞台に上がる前に、松雪さんがみんなを集めて声をかけるシーンが、どうもクサいというのか…『がんばっていきまっしょい』の中嶋朋子さんのコーチ役とキャラだだかぶりだと気づいて、このときのセリフ「今のアナタたち、最高よ。みんなといっしょに踊りたい気分」が、『がんばっていきまっしょい』の中嶋朋子さんとほぼ同じセリフになっているのが、ちょっと気になって…。

 ま、毒が無くてさわやかな後味の作品です。ダンスシ−ンも、美しく、ステキです(が、ノリ的に、「新春かくし芸大会で若い有名無名の女性タレントたちが挑戦する出し物みたいだ」と思うと、ちょっと興醒めするかも…)。

●監督:李相日