一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ラプラスの魔女

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

ラプラスの魔女 DVD 通常版

 (2018日本)
 
 別々の場所で連続不審死が起こった。2件とも雪の温泉場の野外で、死因は硫化水素中毒。事件の検証のため現場を訪れていた地球化学の研究者である青江教授(櫻井翔さん)は、同じような自然環境下で、起こりえない筈の中毒死が発生したことに適切な答えを導けず、行き詰っていた。2つの不審死が、殺人である可能性を追及する中岡刑事(玉木宏さん)や、不審死の現場を訪れて来た謎の女性・羽原円華(広瀬すずさん)らと関わるうちに、青江はすっかり大学の仕事が手につかなくなり、事件の真相解明に全力を傾けるが・・・


 GW明けの月曜日の11時30分の回、ガラガラ・・・10人少々かな?
 ミステリーは好きですが、寡読にして東野圭吾さんの作品は、たぶん一作も読んでないんですね。
 では、映像作品はどうかと思って検索してみたんですが・・・
 そもそも福山雅治さんの『ガリレオ』シリーズを見ていないw
 阿部宏さんの『新参者(加賀恭一郎)』シリーズは、まぁ見ている。
 多部未華子さんの『浪花少年探偵団』も見ている。
 でも、あとはテレビは記憶にない。映画は・・・あぁ、ことごとく話題作を見ていないですね。
 でも、たぶん、原作者が嫌いなわけじゃないと思います。
 主演の方が、好みかどうかくらいの判断で。


 じゃあ、なんで今回『ラプラスの魔女』を見ようと思ったのかと言うと、単に先月行った神戸市の科学館にポスターが掲示してあったから、に過ぎません。きっかけは大したことないものです。


 以下、感想です。


 正直言って、「金返せ!」とまで言わなくても、「期待はずれ」でした。
 ミステリーって言っていいのか、SFにも足を踏み入れてるのか、よく分かりませんが、純粋に本格ミステリーと思ったら、ちょっとずるいな、と感じました。たぶん、もっと本格モノを期待していたのかと、自己分析します。
 物語としては、少し中盤が薄いような印象も。ただし、終盤から怒涛のクライマックスまで、特に鬼気迫るセリフの畳み掛けは、凄まじかったです。
 ところで、主役は、誰なんでしょうね?
 櫻井さんですか? なら半端です。印象が薄い。というか、アイドルなのに、節制してないのかと思うほど、顔のたるみが気になったのですが(苦)。
 いや、広瀬さんが主役でしょ? う〜ん、それも。彼女の演じる羽原円華の役どころが、イマイチ魅力に欠けてるような気がしたんですよねぇ。キャラが立ち切ってないような。
 いっそ、甘粕才生の豊川悦司さんにしますかw 登場場面は全部と言っていいくらい、ド迫力感じましたよ。さすがです。


 あと、気になったのが、3点ほど。
 高嶋政伸さんの最後の登場シーンで、「公安はオレが引き止めてやる」とか言ったあとのシーンがバッサリ切れてたの、演出の都合上ですかね? そのあとどうなるのか、ものすごく気になりました。
 次は、クライマックスのCGシーン。なぜ、そんな? 一瞬、上映事故かと思ったよw 自分の仕事にも映画の上映が関係あるので、本気で心配しましたw
 最後に、青江教授、なんで無事だったんですかw


 ネタバレ書きたくないので、これ以上は内容書けないんですが、初見は、ややがっかりでした。繰り返し見直すと、印象は変わるかもしれませんが、今回の収穫は、「豊悦はすごかった」ってところでしょうか。あと、科学館で広報する意味もない気がします。科学知識に対する誤解を流布しかねないとまで言ったら、言い過ぎかもしれませんが、せいぜい「科学に対する興味を持つきっかけくらいになれば」と思っていただいて、鑑賞してほしいと感じました。


●監督:三池崇史 ●原作:東野圭吾(小説「ラプラスの魔女」/角川文庫)
《原作です》

ラプラスの魔女 (角川文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)