一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ブロウアップ ヒデキ

私的評価★★★★★★★☆☆☆

ブロウアップ ヒデキ 豪華版

 (1975日本)

 1975年7月。はるか彼方まで広がる真夏の太陽の下、富士山麓に設けられた巨大な特設野外ステージから、西城秀樹二十歳のコンサートツアー〝西城秀樹・全国縦断サマーフェスティバル〟が始まる。熱狂するファンの黄色い悲鳴に負けない、ド迫力のスケールで展開するステージで、ヒデキが魂の熱唱を繰り広げる。札幌から沖縄まで全15会場31回公演、動員数12万人、踏破距離5000kmにも及ぶツアーに、のべ399人の編成スタッフが10台の劇場用カメラを駆使して完全密着。ヒデキのスターとしての顔、そして二十歳のひとりの青年としての素顔をつぶさに記録した10万フィート(18時間以上)のフィルムを87分にギュッと凝縮した、熱いアツい音楽ドキュメンタリー。


 どうでもイイ情報ですが、広島の親戚のお兄ちゃんが、西城秀樹さんの同級生で仲が良かったのだそうです。
 いや、幼少期にお盆で親戚中が集まっていたときに、そのお兄ちゃんのお母さんが話しているのを聞いただけなので、それが高校時代だったのか中学生時代だったのか知らんのだが、確か、バンド仲間ではなく、やんちゃしてた仲間だった、みたいなことを聞いた記憶があります。ケンカっぱやくて、なおかつ負けたことがないとか、最早伝説でしかありませんがwww


 70年代ど真ん中、時代的には高度経済成長から石油ショックを経て、なんとな~く庶民の暮らしぶりの向上が頭打ちになっていた頃なんではないかと。間違ってたらゴメンナサイ。小学生時代の話だもんで^^;
 あ、この辺の庶民の暮らしぶりは、ちびまる子ちゃんを見直したほうが早いですね。お姉ちゃんがヒデキの熱狂的なファンだったしwww
 本作、ステージ以外の映像見てると、「あ~昭和だなぁ」って思います。昭和50年。なんか個人的にも、ちょっと成長を実感し始めた年だったなぁ。その分、悩みも増え始めた年でもあったワケだけど。


 西城さんの歌声を聴くと、昭和のアイドルはみんな歌上手かったなぁと思います。あ、ヒデキはアイドルよりミュージシャン志向だったんだっけ。歌もカッコいいしね。
 収録曲7曲目の〝傷だらけのローラ〟は、フランス語版があとから出たんだったっけ? 本作に収録されてるのもフランス語のヴァージョンで、めっちゃカッコいいです。二十歳にしては、色気ありすぎだろ、って思いますねぇ。

 あと、楽器もいろいろ上手くて、本作でも広島会場のパートで、ドラムスを演奏しているシーンが収録されていますが、テレビでもよくドラムスを叩いてたの見てた記憶があります。ドリフターズ加藤茶さんと、コント無しのガチ・ドラム対決してみたり、とにかくエネルギッシュなドラミングで、子ども心にも魂が震えるような感動を覚えたのを今でも思い出します。

 なんか、いろいろと懐かしいことを思い出させてくれる、貴重なドキュメンタリーでした。



[ツアースケジュール]
 OPENING FES. Mt.富士(7/20)
 ① 札幌(7/26、27)
 ② 秋田(7/30)
 ③ 盛岡(7/31)
 ④ 仙台(8/1)
 ⑤ 広島(8/5)
 ⑥ 福岡(8/6)
 ⑦ 鹿児島(8/7)
 ⑧ 宮崎(8/9)
 ⑨ 大分(8/11)
 ⑩ 松山(8/16)
 ⑪ 岡山(8/17)
 ⑫ 名古屋(8/18、19)
 ENDING FES. 大阪(8/23)
 SPECIAL FES. 沖縄(8/29、30)

[収録楽曲]
 ① ブローアップ・マン
 ② 悲しみのアンジー
 ③ 恋の暴走
 ④ 情熱の嵐
 ⑤ グッド・バイ・ガールズ
 ⑥ 愛の十字架
 ⑦ 傷だらけのローラ
 ⑧ この愛のときめき
 ⑨ 旅は気ままに
 ⑩ 激しい恋
 ⑪ 青春に賭けよう
 ⑫ 至上の愛


●監督:田中康義