天気の子
私的評価★★★★★★★★★☆
(2019日本)
これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高(声:醍醐虎汰朗さん)。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜(声:森七菜さん)。
彼女には、不思議な能力があった。(映画『天気の子』公式サイト「STORY」から引用)
結局、〝天気の子〟も観てしまったのです。
なんか、すごかった……。
相変わらず、雨・雪・雲・風……気象の表現が秀逸でしたね。視界いっぱいに広がる積乱雲のスケール感は、久々に劇場の大きい画面で見る価値のある映像だと思いました。
お仕事で一度お世話になった〝雲を愛する気象学者〟の荒木健太郎さんが、お天気監修兼ご本人役で登場されていました。なんか、ちょっぴりヤサグレかけてる気象学者に見えましたが、気のせいでしたか?www
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形‐ - 一応、邦画劇場』に比べると、こちらは事件だらけでしたねwww
誰かの犠牲でみんなが幸せになれるなら、社会はそれを選ぶのが、正解なのかな?
それとも、大切な誰かを守るためなら、世界中が不幸になってもかまわないのかな?
帆高は、どっちを選ぶんだろう?
ボクは……ボクは、こう思うんだけど……。
地球や宇宙の時間軸からすれば、爪あとさえ残るのかどうかも分からないほど、ちっぽけで、ささやかな人類の歴史なんて……。
雨が降り続けるなんて、恐怖でしかないけれど。
みんな平等に、滅んでゆけばよい。
それで、大切な誰かを守れるなら……と。
●監督・原作・脚本:新海誠