一応、邦画劇場

過去の自分、現在の自分、そして未来の自分に向き合う映画鑑賞

ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)

私的評価★★★★☆☆☆☆☆☆

ボヘミアン・ラプソディ(2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

 (2018イギリス/アメリカ)

 ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリーラミ・マレックさん)は、ギタリストのブライアン・メイ(グウィリム・リーさん)とドラマーのロジャー・テイラーベン・ハーディさん)、そしてベーシストのジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロさん)と共に、バンド〈クイーン〉を結成する。個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、ヒット曲が次々に生み出されていくが、栄光の影で次第にフレディはメンバーと対立し孤独を深めていくのだった…。(Blu-rayパッケージから引用)

www.foxmovies-jp.com


 WOWOWで放送してたらしいんで、こいつも思い出したように4K Ultra-HD Blu-rayで鑑賞しました。劇場行ってないので、初見です。

 なんかねぇ。
 上映当時、テレビのワイドショーとかでも取り上げられてて、まぁそういう場合、絶対的に〝絶賛の嵐〟じゃないですか。
 ボクも知り合いのブログで感想読んで、特にクライマックスのウェンブリー・スタジアムライブ・エイドが泣けるほど感動したって書いてあったんで、クイーン大好きだし、観ないといけないな、って思ってたんです。
 だけどねぇ…薄っぺらいなぁ。フレディの人生を、ワイドショーですごいコンパクトにおさらいしました的な印象。
 なんだか、某広告屋さんが猛プッシュでイキって制作して、「ドヤっ!すごいやろっ!」て顔で押し付けられた〝まがい物の感動〟を見せられたような、そんな気分とまで言ったら、叱られるかな?
 なのに…日本だけで興収130億って、マジですか?
 安っぽい感動だなぁ。

 たぶんね、劇場でライブ・エイドのシーンを観てたら、ドルビー・アトモスの効果で会場の中に放り込まれたような印象だったんでしょうけど、ボクんちの7.1chじゃあ、それほどでもないかなって感じでした。
 しかも、〝ボヘミアン・ラプソディレディオ・ガ・ガ〟〝AY-OH〟〝ハマー・トゥ・フォール〟と来て、最後の〝伝説のチャンピオン(We are the Champions)〟にいきなり飛んで終わってしまう。
 特典映像にフル・パフォーマンスが収録されてあって、〝愛という名の欲望(Crazy Little Thing Called Love)〟と〝ウィ・ウィル・ロック・ユー〟が、ちゃんと収録されてるんです。もうどうせなら10分をケチらない方が良かったのに、と思います。

 とはいえ、ライブ・エイドを観ている途中から、どうしてもお笑い芸人さんがホンモノを完コピして当て振りしてるような心持ちがして、残念ですが、感動し切れませんでした。
 たぶん、けっこうバンドメンバーが雰囲気似せてきてるのに、肝心のフレディだけが似てない、というか、眼がパッチリし過ぎてて、どうしてもフレディのバッタもんにしか思えなかったのが、辛かったんです。ラミ・マレックさん、ごめんなさい。まったくアナタが悪いワケでは無いんだけど。

 想像ですけど、リアルタイムでクイーンの洗礼を受けて、ドはまりしてた人ほど、拒絶反応示しちゃうんじゃないでしょうか?
 こういう作品って、難しいですねぇ。
 完全なフィクションだったら、もっと評価高かったんだけど。


※このDVD、画質は仕方ないとしても、音は素晴らしい収録だと思います。

グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1 [DVD]

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●監督:Bryan Singer ブライアン・シンガー、Dexter Fletcher デクスター・フレッチャー ●脚本:Anthony McCarten アンソニー・マクカーテン